広島・高橋 期待膨らむ2回好投アピール 指揮官も高評価「もっと長いイニングも見てみたくなる」
「広島紅白戦、白組2-1紅組」(6日、天福球場) ひょうひょうと投げ込んでいく姿が、来季への期待を増幅させた。広島白組の先発、広島・高橋昂也投手が2回1安打無失点。首脳陣に大きくアピールした。 初回を三者凡退。二回は簡単に2死を奪ってから安打と四球でピンチを招くも、石原を詰まらせて左飛に仕留めた。最速は145キロを計測し「打者を差し込める真っすぐを主体に、というのがテーマだった。(それは)結構できたけど、もっとパフォーマンスを上げるのが目標」と、さらなるレベルアップを目指す。 今季の1軍登板は最終戦の10月5日・ヤクルト戦のみに終わり、悔しさを味わった。2軍での調整期間では「技術的に特に変えたところはない」が、気持ちの持ちようを変えた。「(余計なことを)あまり考えなくなった感じ。無心というか」と目の前の打者との勝負に集中することを重視。メンタルの波を一定に保ったことで、安定した結果につながった。 新井監督は「ファームでも今季終盤になるにつれ、どんどん良くなっていった。自信が出てきているんじゃないかな。球種も多いし、あれだけのモノを見せてくれたらもっと長いイニングも見てみたくなるよね。今は(他の)投手のイニングを振り分けないといけないから、2イニングだったけど」と高く評価した。 まだまだ続く秋のキャンプへ「自分の良いところは継続してやっていきたい」と左腕。“無の境地”にたどり着いた男が逆襲への下地を整える。