外部ディスプレイ2枚接続可能になったM3 MacBook Airを検証し、MacBook選びを考える(村上タクタ)
3月8日、新型のM3搭載MacBook Airが発売された。ここでは外部ディスプレイに関する検証と、実体験に基づいて、誰にお勧めか?という話を書こう。 M3 MacBook Airの他の写真を見る
新しいM3 MacBook Air『リッドクローズ時のみ』外部ディスプレイ2台サポートとはどういうことか?
薄く、軽量で、かつ高性能なM3搭載MacBook Airは、多くの人にお勧めできるモデルだ。価格が円安のおかげで我々日本人にとっては少々高く感じるが、そこはいまやいたしかたのないところ(USでは、1099ドル~となっている)。我々の選択肢の中では良いモデルだし、M2搭載機も併売されるが、価格差と性能差を考えると、M3搭載機の方が賢い選択だと思う。 そんな、M3搭載MacBook Airに新しく追加された機能の中で、筆者が注目しているのは『2台の外部ディスプレイを接続可能』というポイントだ。 たしかに、M3 Pro以上のチップセットを搭載すれば2台以上の外部ディスプレイを利用できるが、これまで無印のMシリーズチップは1台の外部ディスプレイしか接続できなかった。この点だけは、Intelチップの方が便利だった。 M3 MacBook Air発表時にも『2台の外部ディスプレイを接続できる』というのがひとつのウリになっていた。この性能向上は嬉しい。 筆者も、仕事としては無印Mシリーズチップで十分なのだが(調べモノをして原稿を書くのが主な仕事だから)、仕事環境として外部ディスプレイを2枚接続しており、その環境を維持するためにM1 Pro搭載のMacBook Proを使用している。 もし、M3チップ搭載機が2枚の外部ディスプレイをサポートしてくれるなら、次の買い替えの選択肢にM3 MacBook Airが入ってくることになる。私だけでなく、そういう『2枚の外部ディスプレイのためにProモデルを選択している』という人は多いのではないだろうか? ただし、このスペック、注釈をよく見ると『リッドクローズ時』、つまり、ディスプレイ部分を閉じた状態と書かれている。また、1台は6Kを接続できるが、2台目は5Kまでとなっている。2台を接続した状態で、本体のリッドを開くとどうなるのだろうか? また、4Kなどのより小さなディスプレイを2台目として接続した場合でも本体のディスプレイは表示できないのだろうか? このあたりについて実機で検証してみた。