脇本雄太が敗れ30万車券の大波乱 “6番車”酒井雄多がG1デビュー戦2着に興奮「完全に雰囲気にのまれていた」/競輪祭
小倉競輪のナイター「朝日新聞社杯競輪祭・第2回競輪祭女子王座戦(G1)」は20日、2日目を迎える。10Rの一次予選2に出走する酒井雄多(28歳・福島=109期)に話を聞いた。 競輪祭初Vを目指す脇本雄太が断然の人気を集めた10R。直近4か月の競走得点が104.54で6番車の酒井雄多はG1初出場。116.96点を持つユウタを相手に、104点台のユウタが先着すると考えた人はほとんどいなかっただろう。この日、唯一6番車が2着までに絡み、脇本はまさかの9着。3連単は31万8020円。超ド級のビッグ配当となった。 前受けから先行態勢に入った酒井は、最終HS手前から仕掛けた岩本俊介の番手に嵌る好展開もあって、逃げ切った岩本に続く2着。G1初戦でいきなり存在感を示した。初日は出番がなく、ミックスゾーン内からモニターで弟子のレースを見ていた成田和也も「おー!」と声を上げていた。 「前から行こうって作戦を組んでくれた(佐藤)友和さんのおかげです。あとは暴走しないようにだけ気をつけていました。脇本さんが追い出し気味に外へ持ち出したのが見えて慌てて踏みそうになったけど、なんとか落ち着けました。先行しようと踏んでいたのが良かったですね。踏んでなかったら岩本さんの仕掛けに離れて終わっていたと思う」 レース後の会見では淡々と喜びを語った酒井。しかし、初の大舞台に自然体ではいられなかったようだ。 「雰囲気に完全にのまれてました。走る前は目の前がチカチカしちゃって。ビギナーズラックです。今は凄く嬉しくて浮き足立っちゃってる。しっかり落ち着きたいと思います(笑い)。ここへ向けてやってきたし、自分なりには脚の感じは凄くいいと思う」 二次予選進出へ大きな一歩となる9Pを獲得。一次予選2は10R。今度は古性優作らとの対戦が決まった。再び存在感発揮で高配当演出なるか注目したい。(netkeirin特派員)