尾上右近&松田元太“兄弟”を渡辺謙が大絶賛! 『ライオン・キング:ムファサ』ミュージカルプレミアで「二人の芝居が涙を誘う」とべた褒め
映画『ライオン・キング:ムファサ』(12月20日公開)の超実写プレミアム吹替版のミュージカルプレミアが12月16日、TOHOシネマズ日比谷にて開催され、ムファサ役の尾上右近、タカ役の松田元太、キロス役の渡辺謙、サラビ役のMARIA-E、マセゴ役の吉原光夫、アフィア役の和音美桜、ティモン役のミキ亜生ら、吹替版声優陣が集結した。 【写真を見る】生歌唱で2曲を披露した尾上右近!渡辺謙からの労い&称賛をもらい大喜びする場面も アニメーション映画として1994年に誕生した『ライオン・キング』は、2019年にはリアルを超えた”超実写版”『ライオン・キング』が公開。本作では息子シンバを命懸けで守った父ムファサ王の若き日の物語が描かれる。シンバの父、ムファサとかつては”タカ”と呼ばれたヴィランで弟のスカー。孤児であったムファサを偉大な王にした知られざる若き日の”兄弟の絆”とそこに隠された秘密とは――。 一夜限りのミュージカルプレミアとして開催されたこのイベントでは、作中に登場するミュージカルナンバーを吹替版声優陣が生歌唱。右近と松田が「ブラザー/君みたいな兄弟」を、MARIA-Eがのちにムファサの妻となるサラビとの間に芽生えた恋心を歌う「聞かせて」を、ムファサの父マセゴ役の吉原とムファサの母アフィア役の和音が、まだ見ぬ安息の地ミレーレに思いをはせる楽曲「遥かなミレーレ」を圧倒的な歌声で披露。ナレーションは前作から続投のおしゃべりなミーアキャット、ティモン役の亜生が務めた。 冷酷な敵ライオンの“キロス”を演じた渡辺は「絶対吹替版で観るべき作品!」とおすすめ。「みんなすばらしいけれど、特に二人が涙を誘う!本当にすばらしい!」と右近&松田の芝居を大絶賛。渡辺の言葉を受け、右近は「今年一番サイコーの日です!」と笑顔。試写直後に「本当にすごい、めちゃくちゃすごいよ!」と渡辺から直接感想を聞いたという松田は「(うれしすぎて)言葉にならなくて。一旦、泣きそうになりました」と称賛に感激したことを明かした。 本作で声優に初挑戦した右近は「いま自分にできるすべてを詰め込みました」としみじみ。「歌舞伎の人間なので、板の上で(観客の)空気を感じることで実感できることがあります。今日、作品を共有できたと実感できたし、共有できたことをとてもうれしく思います」と感謝し、大きな拍手を浴びていた。「いちディズニーファンとしても『ライオン・キング』はとても好きな作品。あたたかくて切なくて」と語った松田は、「この作品がディズニー史上一番好きになりました!」と、深い『ライオン・キング』愛をアピールしていた。 「『ライオン・キング』には不思議なつながりを感じている」と話した吉原は「劇団四季で初めて演じたのがムファサ。その後シンバをやって、今回はマセゴ。三代にわたって演じることを感慨深く感じています」とし、役が巡ってきたことを誇りに思っていると胸を張っていた。「昔から大好きな作品に、夫と夫婦役を与えてもらって『本当なのかな?』という思いがありました」と語った和音。実の夫婦で夫婦役を演じることに不思議な感覚があるとしながらも、「娘を連れて観に行けたらいいなと思っています」と目を細めていた。 前作から続投の亜生は、キャストがどんどん解禁されていくなか、なかなか自分に声がかからず、不安が募っていた様子。「今回、僕、要りませんか?とディズニーさんに訊きました」と出演確認の連絡をした明かすと会場は大爆笑。無事に声がかかってホッとしているとしながらも「前回、あかんかったのかなって思いながら待っていました」とも補足していた。 収録は一人だったため「どういう作品になるのか」という思いが強かったと話した渡辺は「プロモーションが始まってから試写で元太と一緒に観た。(完成版を)観た時に、やばいなと思って。いい作品になるとは思っていたけれど、想像以上だった。もう2週間くらいプロモーションやったほうがいいのかなとも思ったくらいです。やりませんけどね」と、ニヤリとしつつ「胸を張っておすすめできる作品になりました!」と出来栄えに自信を見せていた。 「タカにとってムファサの存在がとても大きい」と話した松田は、「タカは環境で変わるライオンでとても繊細な部分がある。いろいろなタイミングでいろいろな思いを抱いていきます」とタカの心の動きや変化が注目ポイントのひとつとおすすめ。右近は「運命によってそれぞれが使命を与えられている。使命をまっとうすることが大事ということを感じてほしいです」と作品のメッセージに触れ、「兄弟の絆、お互いに影響を与え続け、寄り添い続けるところから、”寄り添うこと”重要さも感じていただけるはず。寄り添う、支え合うことを大切にしようと思える映画です」とアピールし、何度も楽しんでほしい映画と呼びかけていた。 取材・文/タナカシノブ