沼津で「100人カイギ」初開催 沼津の魅力伝える
「第一回沼津市100人カイギ」が10月22日、「cafe&bar LIFE」(沼津市添地町)で行われた。主催は「沼津市100人カイギ実行委員会」。(沼津経済新聞) 【写真】まゆかさんは弾き語りも披露した 同イベントは東京都港区で2016(平成28)年に始まり、日本各地で開催されている。街で働く100人を起点に人と人とを緩やかつなぎ、都市のあり方や価値の再発見を目的とするコミュニティー。毎回5人のゲストが登壇し、自身の活動や地域に対する思いを語る。合計20回の開催でゲストが100人に達したら解散するのがルール。沼津市での開催は今回が初めて。 当日は、沼津市役所職員の三澤和也さん、「木村昌宏税理士社会保険労務士事務所」(沼津市東間門)の木村昌宏さん、デザイナー・ミュージシャン・沖縄そば店主のまゆかさん、「サイボウズ」(東京都)マーケティング担当の赤松翔さん、中華料理店「華味」(大手町)マネージャーでソムリエの関口建男さん、「ピラティスメソッドジャパン」(高島町)の櫻井淳子さんが登壇した。 三澤さんは、2年間の三島市への出向で刺激を受け、「Proud NUMAZU研究会」を発足したことや、沼津の美酒美食が集まるイベント「THIS IS NUMAZU」の前身となる「沼津自慢フェスタ2010」を開催したことなどを紹介した。 木村さんは、沼津東高校時代にボート部で狩野川で練習したことや44歳からフェンシングに取り組み、長女が中学生で全国2位になり高校でもインターハイに出場したことなどを紹介。「沼津は丸井や長崎屋、西武などのデパートが一斉に撤退し、みんなが意気消沈しているので『沼津のメシア』になろうと思った」と話した。 まゆかさんは、ポッドキャストラジオ「ぬまずっきゅーん★素敵(すてき)さんのここだけの話★」のナビゲーターを務めていることや、今年9月にイベント「みんなのポッドキャストフェス」を開催したことなどを紹介。「デザインは相手の悩みを解決するためのツール。「デザインの力で沼津を変えていきたい」と話した。 赤松さんはコロナ禍でテレワークになったことから2023年2月に沼津に移住した。「沼津はチャレンジしやすい環境で、本気でチャレンジする人が多い。ほどよく田舎で、人との距離感もちょうどいい。富士山や『全国海水浴場綺麗な水質ランキング』で1位の美しい海など、素晴らしい環境がある」と話した。 沼津市出身の関口さんは、ホテルオークラ東京内フランス料理店「ヌーヴェル・エポック」での勤務を経て、2019年に沼津にUターンし父親が経営する中華料理店「華味」でマネジャーとして勤務している。イベント会場の「cafe & bar LIFE」店主の神宮優子さんの長女とは沼津西高校時代の同級生で、同じ病院で同じ日に生まれたエピソードなども話した。 櫻井さんは、妊娠・出産で体調が優れなかった時にピラティスと出合い、2010(平成22)年、「ピラティス・ボディ・スタジオ」を開業。2018(平成30)年には「ピラティスバイブル」を出版し、ピラティスの普及・発展に取り組んでいることを話した。 イベントを振り返り、同実行委員の神宮さんは「たくさんある沼津の魅力の一つとして、人が良いと言われることがあり、100人100通りの沼津ライフを伝えられたらと、福島県郡山市から沼津に嫁いできたママ友と一緒に開催することにした」と話す。 「2019年にバーという場を持ち、沼津に転勤で単身赴任している20代から60代の人が多いと知った。全国さまざまな所に転勤したが、沼津が1番良いと言ってくれる人がたくさんいる。透明度の高い海、富士山、狩野川、おいしい海鮮に、個人の飲食店、老舗のバー、皆さんそれぞれの沼津を楽しんでいる。『沼津100人カイギ』で沼津の100人の物語が全国に伝わるきっかけになれば。他の地域のことを知って交流できたり、沼津に来てみたいという人が増えたりすればと願っている」とも。
みんなの経済新聞ネットワーク