「悔しいです」サッカー日本代表・伊東純也へ“逆風”和らぐも…それでも北朝鮮戦に「呼ばれないワケ」
日本サッカー協会は3月14日、北中米W杯アジア2次予選の「日本代表VS北朝鮮」における代表選手を発表。注目の伊東純也は選ばれることはなかった――。 サッカー日本代表・伊東純也「性加害報道」で“攻守交代”か…告発女性側に生じた「相次ぐ誤算」 21日に国立競技場で北朝鮮とのホームゲームを戦った後、26日に敵地・平壌での北朝鮮戦に臨む。日本代表戦の北朝鮮開催は’11年11月のブラジルW杯アジア3次予選以来13年ぶりだ。この試合は0-1で敗れており、通算でも過去2分2敗と未勝利となっている。 森保ジャパンは先月閉幕したアジアカップで優勝候補に数えられながら、準々決勝でイランに逆転負けを喫して大会から姿を消した。森保一監督の采配にも批判が集まったが、ファンの中には伊東の不在を挙げる人も多いだろう。 伊東は大会期間中の2月1日に「週刊新潮」で“性加害疑惑”が報じられた。’23年6月に大阪市内のホテルで伊東から性加害を受けたとAさん、Bさんが告発。伊東らを相手に「準強制性交罪」で刑事告訴していたことがわかった。 「これが原因で伊東はアジアカップの最中にチームを離れることになりました。大会終了後ではなく、あえて期間中に報じた新潮にサッカーファンは大ブーイングを浴びせました」(スポーツ紙サッカー担当記者) 伊東はその後、加藤博太郎弁護士を代理人に立て、反撃に打って出る。Aさんらを逆告訴しただけでなく、新潮報道により多額の損失を被ったとして、2億円の賠償を求め民事提訴した。 「その過程でBさんの“事件”後の肉声テープが表に出たり、告訴状にあった住所にAさんが住んでいなかったことなどが明らかになりました。今後、警察と裁判所がどのような判断を下すかはわかりませんが、少なくとも伊東さんへの逆風は当初に比べて和らいでいる印象です」(テレビ局関係者) 代表を外れた伊東だが、仏リーグ1部スタッド・ランスでは試合に出場。10日に行われた強豪パリ・サンジェルマン戦では先発出場して、持ち前の高速ドリブルで好機を何度も演出。試合は引き分けに終わったが、その存在感は際立っていた。 ネット上では 《伊東はやっぱり日本代表に戻すべき》 《こんなキレキレな男、呼ばないのはおかしい》 というサッカーファンと思われる人々の声が噴出。だが、それも虚しく“代表落ち”となった。 日本サッカー協会はアジアカップで二転三転の末に伊東が外れた理由について、スポンサーへの配慮を匂わせた。スポーツであるのと同時にビジネスでもあるので、その辺りの事情はわからなくもないが……。 「フランスで伊東は普通に試合に出ていますが、これは『推定無罪』を大前提にしているから。一方、日本サッカー協会は伊東の復帰について、女性側から出されている刑事告訴の結果をひとつのメドにしている。 不起訴になれば代表復帰となるでしょうが、捜査には数ヵ月から1年近くかかるという見方もある。まあ、サッカー協会が伊東の復帰を見据え、水面下でスポンサーに説得工作を行っていたという話も聞こえてこないですからね。ファンからは熱烈な応援があっても、スポンサーや世間の声は“冷めている”ということでしょう」(前出・スポーツ紙記者) 3月4日公開の『現代ビジネス』では代理人を通じて、伊東が心境を告白。一連の報道について 「悔しいです。(僕が)レイプなんてするわけない、普通の人間が……」 と悔しさをにじませていたが……。 激戦必至といわれる北朝鮮戦。とはいえ、“切り札”である伊東の代表復帰へは、まだまだ壁が高そうだ――。
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