【MLB】左肩手術のドジャース・大谷翔平 投手復帰時期は未定 日本開幕シリーズでの復帰登板は困難か
ドジャースは日本時間11月6日、大谷翔平が左肩の手術を受けたことを発表した。スプリング・トレーニングには間に合う見込みだが、来季から二刀流でのプレーを再開する予定の大谷にとって、今回の手術が投手としてのリハビリにどのような影響を与えるかは不透明だ。負傷したのが右肩ではなかったのは不幸中の幸いだが、日本開幕戦での登板は難しくなったとみられる。ブランドン・ゴームスGMは「彼が10月に登板できることが最も重要だ」との意向を示しており、投手・大谷の復帰を急がせない方針のようだ。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 大谷は手術を受けた左肩が回復するまでのあいだ、投手としてのリハビリを中断することになる見込みだ。よって、リハビリのプロセスは全体的に後ろ倒しとなり、投手としての戦列復帰は来季の開幕に間に合わない可能性もある。ゴームスGMは「リハビリのプロセスがどのようになるかはわからない」とコメント。「それ以上は何も言えない。でも、山本由伸、タイラー・グラスナウ、トニー・ゴンソリン、ダスティン・メイがいるし、ほかにもチームに貢献してくれる若手選手がいる。オフの補強がどうなるか注視していきたい」と大谷以外の投手への信頼も口にした。 今季は先発投手陣に故障者が続出。故障リスクの高い投手が多いことを考えると、来季のドジャースは、少なくともシーズン序盤は6人制ローテーションを採用して戦うことになるだろう。これは今季、中5日以上の間隔を維持して登板していた山本にとっても朗報と言える。 また、ドジャースは今季「先発投手は何人いても多すぎることはない」ということを学んだはずだ。よって、今オフのドジャースは主力クラスの先発投手の獲得を目指すだけでなく、先発投手の層をさらに厚くするための補強に動くことが予想されている。 ゴームスGMは「今季は12人の先発投手を用意してシーズンに臨んだつもりだ。それでも足りなかった」とコメント。「だから、間違いなく先発投手の市場を調査していくことになる」と先発投手の補強に動くことを明言した。 現時点では山本、大谷、グラスナウ、ゴンソリン、メイ、クレイトン・カーショウ(FAだが残留確実)の6人がローテーションを形成し、ボビー・ミラー、ジャスティン・ロブレスキー、ベン・カスパリアス、ランドン・ナックといった若手投手たちがマイナーに控えることになるが、もちろんこれでは十分でない。FAとなったジャック・フラハティやウォーカー・ビューラーとの再契約、FA市場の目玉であるコービン・バーンズやマックス・フリードの獲得など、先発投手の補強のために様々な選択肢を検討していくことになりそうだ。