フランスで「高齢化」するワイン人口。「日中いつでも飲んでいる」「若者は飲まない」は本当なのか
◆生活に根付くワイン文化
フランスに住むと、ワインが単なるお酒ではなく、日々の食事や人とのコミュニケーションを豊かにする存在であることが分かります。ワインを飲む人が減ったとはいえ、その深い文化と慣習にはいつも驚かされます。 しかし飲む量は、日本に比べれば少ないと言えるかもしれません。食事やおつまみと一緒に、のんびり飲むのが一般的です。というのは、フランス人が「飲酒マナー」に関してとても厳しいため。ゆっくりと焦らず、なるべく酔わない飲み方がいいとされています。 フランス人とワインの関係はイメージ通りなところと、意外なところがあると思います。ただ、ワインを飲まない人でも「誇りに思っている」のは確か。ワインはフランス料理とともに、こちらの文化になくてはならない存在なのです。 この記事の筆者:大内 聖子 プロフィール フランス在住のライター。日本で約10年間美容業界に携わり、インポートランジェリーブティックのバイヤーへ転身。パリ・コレクションへの出張を繰り返し、2018年5月にフランスへ移住。2019年からはフランス語、英語を生かした取材記事を多く手掛け、「パケトラ」「ELEMINIST」「キレイノート」など複数メディアで執筆を行う。
大内 聖子