「短く握ったほうが飛ぶ」ってホント? プロとアマがグリップの長さを変えて検証してみた
週刊ゴルフダイジェスト3月19日号で、ある"仮説"の実験を行った! それは『短く握ったほうが飛ぶ』という仮説だ。この仮説について、飛距離アップのレッスンを得意とする武市悦宏プロと日々スウィング研究にいそしむ早川佳智プロの2人が力説しているのだが、実験結果をみんゴルでお届けしよう。
指2本、約1インチ短く握ると飛距離が伸びる?
GD 以前、早川佳智プロと武市悦宏プロがある取材時に「短く握ったほうが絶対に飛ぶ」という会話をされていたことがありました。今回はそこを掘り下げるということで、お二人に集まっていただきました。 早川 そんなこと言ったっけ(笑)。ま、飛距離が伸びる要素はあるとは思いますよ。 武市 短く握ったほうが絶対に飛びますよ。 だってボク自身が指2本分短く握ってから飛ぶようになりましたもん。 早川 そうなの! 指2本ってことは約1インチ短く握るってことか。スウィングの円弧が小さくなるからミート率は上がるけど、ヘッドスピードは多少落ちる可能性がある。これをどう考えるかだな。 武市 『短く握る=曲げたくない』って考える人が多いから、飛ばないイメージが強くてネガティブに感じるけど、違うと思うんです。だって短く握ったほうが振りやすいですからね。 早川 仮に1インチ短く握るってことは、5番アイアンを7番アイアンで打てる感覚だから確かに振りやすいわな。 武市 短く握ると、右手のグリップ部分が細いから、インパクトでボールを叩くイメージが出やすいんですよ。 早川 武市っぽい発想だな(笑)。でも、実際に短く握るとどれだけ変化があるのか、オレ計測したことないからやってみようかな。 武市 ビックリする結果が出ると思いますよ!
振り心地がいい長さで握るのがベスト
―短く握ると飛距離は伸びるのか。早川プロとアマチュア2名の協力のもと計測を行ったところ興味深い結果に! 早川 指2本分短く握るとかなり振り心地が変わるね。鋭く速く振れる感覚が湧くね。 鬼頭 ボクは普段から短く握ってるから、フルグリップで打つとメチャクチャ振り遅れてヘッドがどこにあるか分からないくらい気持ち悪いです。短く握れば握るほど、ヘッドが軽く手元にやや重量を感じるカウンターバランスみたいな感覚で速く振れる気がします。 八壽八 逆に僕は短く持つとシャフトのしなりを感じられないので振り心地は悪いです。 早川 タイミングが取りづらいんですね。でもミート率は上がってるね。 八壽八 振り心地も大切ですよね。 鬼頭 気持ちよく速く振れるグリップの位置は人それぞれだけど、短く握ると芯を食いやすくなるんですね。