【MLB】 今オフ最高の投手コービン・バーンズはどこへ ドジャースとオリオールズが有力候補
今オフFA市場で最高の先発投手が、2021年のサイ・ヤング賞投手であるコービン・バーンズだ。「MLBネットワーク」のジョン・モロシによれば、バーンズは「幅広い関心を集めている」とのこと。中でも注目されるのが古巣オリオールズと、ディフェンディングチャンピオンのドジャースだ。
30歳のバーンズは今季、32先発(194.1回)で15勝9敗、防御率2.92、181奪三振と素晴らしい成績を引っ提げ、FA市場に登場する。今オフのFA市場の中でも最高の投手であるバーンズ争奪戦の有力候補として、モロシ記者はオリオールズとドジャースの名前を挙げた。 引く手数多のバーンズは、古巣オリオールズにとっては何としても呼び戻したい投手だろう。今季の先発投手の防御率がMLB5位だったオリオールズは、バーンズを失った今、エース級の投手が不在。今オフ最大のニーズも“エース級の先発投手”であり、既にホワイトソックスのギャレット・クローシェのトレードにも関心を寄せている。オリオールズGMのマイク・イライアスは「オーナーシップの変更が、我々がそれ(FA補強)を実行できる立場に立たせてくれたと考えている」と昨季からチームを率いるデイビッド・ルーベンスタインオーナーが補強に積極的であり、FAで大金を投じられる可能性があることを示唆。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者もオリオールズの投手補強はFAに重点を置くようだと報じている。そうであれば、今季チームを牽引する活躍を見せたバーンズの再契約に注力しない理由はないだろう。 ドジャースにとっても、バーンズは喉から手が出るほど欲しい投手だ。ジャック・フラハティとウォーカー・ビューラーがFAとなった今、ドジャースにはタイラー・グラスナウや山本由伸がいるとはいえ、両投手をはじめドジャースの先発投手は故障離脱に悩まされた。2022年から3シーズン連続で190回以上を投じているバーンズの耐久性は、ドジャースにとっては魅力的だろう。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、仮にドジャースが佐々木朗希獲得に成功したとしても、バーンズの獲得に動く可能性があると指摘している。ちなみにカリフォルニア出身のバーンズはドジャースファンとして育ち、今季のドジャースの世界一に寄せた引用ポストを「X」で行っている。 バーンズの契約は米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」によれば、7年2億ドルほどと予想されている。耐久性と支配力を兼ね備えるバーンズが仮に7年2億ドルで獲得できるならば、リーズナブルと言っても過言ではない契約規模だ。バーンズ争奪戦にはこの2球団だけではなく、レッドソックス、ヤンキース、ブルージェイズらの名前も挙がっており、今後白熱することが予想される。