【有馬記念 1週前追い切り】アーバンシックはWコース6ハロン80秒7 武井師「これで上向くはず」
《美浦》 菊花賞を制したアーバンシック(武井、牡3)は、Wコース3頭併せで6ハロン80秒7-12秒0。内からゴール前で追われ、中エイムフォーエース(2勝)に1馬身先着し、外ゴーゴーユタカ(OP)に併入した。追い切りに騎乗した石神深騎手(レースはルメール騎手)は「速い時計を刻んだぶん、しまいの物足りなさは感じた。ただ、息は乱れていないので、心臓はやっぱり強い」とうなずき、武井調教師は「しまいは甘くなったがいい刺激になったし、これで上向くはず。(例年の)力がいる馬場もいいと思う」と目を細めた。 ジャパンC7着スターズオンアース(高柳瑞、牝5)は、Wコースで6ハロン82秒4―11秒9。メイショウホオズキ(2勝)を3馬身ほど追走し、直線で馬体を並べると、馬なりながら力強いフットワークで半馬身先着した。「落ち着きがあって良かったが、もう一段階上がってほしかった…。強く負荷をかけるとひとつ気持ちが上がってくれるので、きょうの追い切りで変わってくれれば」と高柳瑞調教師。 エリザベス女王杯5着のレガレイラ(木村、牝3)は、Wコースで長めから時計を出して8ハロン111秒6-11秒7。直線で乗り手が促すと、抜群の反応で内からカーペンタリア(3勝)に並びかけて1馬身先着した。太田助手は「乗った助手も『アグレッシブに走ってくれた』とのことでした。よかったかなと思います。まだ少し左右差があるので、その辺を残り1週間で修正しつつ、ペースを上げていければ」と見通した。 アルゼンチン共和国杯を制したハヤヤッコ(国枝、牡8)は、Wコースで6ハロン80秒1-11秒7。一杯に追われ、内レッドロスタム(1勝)に併入した。「この馬にしては十分すぎる負荷がかかった。8歳だけどやる気満々だね。いろいろな意味でドリーム競馬だから頑張りましょう」と国枝調教師。