市和歌山 選手紹介/11 杉村峻選手/田村愛弥選手 /和歌山
<第91回選抜高校野球大会 センバツ> ◇母の言葉を励みに 杉村峻(しゅん)選手(2年) 「甲子園を狙える学校を」と大阪府泉佐野市から通う。小学3年の時、父直人さん(47)が監督を務める少年野球チームに入り、野球を始めた。胸に刻んでいるのは「やり始めたことは最後まで続けることが大切」という母和美さん(47)の言葉だ。小5から、練習を終えて帰宅してからも筋トレと素振りを休まず続けてきた。 活躍が期待されていた昨年春、練習中に右手を骨折。同7月に復帰したが夏、秋と公式戦でのベンチ入りはならなかった。ただ、スイングスピードが上がり、地道な練習の成果が表れ始めた。半田真一監督も「コツコツと練習をしている」と認める。「チームが1日でも長く甲子園で活躍できるようサポートしたい」と前を向いた。 ◇けが悩み、進路に光 田村愛弥(まなや)選手(2年) 野手を志願して入部したが、けがに悩まされ、この2年近くの間、ほとんど野球をできていない。1年生の5月ごろに右太ももを肉離れし、痛みが引いてきて練習を再開すると約1週間後に、次は両太ももの筋断裂を起こした。ランニングといった下半身のトレーニングは一切できなくなった。 その間、「上半身だけでも」と、ベンチプレスなどでウエートトレーニングに励んだ。カイロを張って足を冷やさないようにしたり、マッサージをしたりしてケアを心がけてきた。痛みも収まり今年に入り下半身のトレーニングも少しずつ始めている。「故障を繰り返したからこそアスリートの気持ちが分かる部分もある」として将来は柔道整復師を目指している。