エルメスにアルマーニ、ベルルッティetc. 名門ブランドの“最旬”から紐解くアウター選びの最適解
暖冬かも。でも、思っていたより寒いかも。いざ実用に傾くと、近頃のアウター選びはややこしい。 ▶︎すべての写真を見る お天道様のご機嫌を伺わず、今も、これからの冬も、気持ち良く過ごせるアウター選びの正解はどんなものなんだろう。 トレンドの道標となる4つのブランドの新作に、そのヒントを見つけた。
[Hermès]レイヤードを楽しくするラバーのロングパーカ
グレートーンを軽やかに刷新する、エルメスの新しい魔法。撥水性に優れた半透明ラバー製ファブリック「トワル・ゴム」で作られたロングパーカのコートが光を透過し、アノニマスな世界にユニークな彩りを与える。 奥行きのあるレイヤードが導く、これからのエレガントスポーツ。着膨れ無用のたっぷりしたシルエットも、装う喜びに味方してくれる。
[Jil Sander+]アウター代わりのモヘア混マフラー
アウター選びに迷うなら、いっそ発想を変えてみる。 高品質の日本製デニムを使うシャツに、モヘア混のチェック柄マフラーを重ねて。イエロー、ブラウン、グリーンの色彩がナチュラルな装いに映え、大判の頼もしさは身体的にも精神的にもプラスに作用。 なくてもいいけど、あったらなおいい。気楽さとラグジュアリーは両立する。
[Berluti]極上レザーで切り替えダウンベスト
温度調整が難しい、冬のファッションに役立つダウンベストにもスペシャルな逸品を見つけた。氷河を思わせるブルーのバイカラーを、鹿革とカーフレザーの切り替えで表現したベルルッティの一着だ。 パティーヌ加工の完成度は、息を呑むほど。手作業でハイドロトリートメントを施し、吸水性を最小限に抑えたこだわりにも拍手を。
[Giorgio Armani]アウター感覚で付き合うロングカーディガン
車を降りて目的地の屋内へ。そんなとき羽織り以上アウター未満のアイテムが欲しくなる。 ウールとカシミヤ混紡のロングカーディガンは頼れる存在。極上のリラックスをかなえるのは素材の素晴らしさ、シルエットの優しさだけでなく、確かなテーラリングが根付いているから。 時代を超越するアルマーニの美学、普遍的ナチュラルの神髄を見る。 金谷章平=写真 菊池陽之介=スタイリング 松本和也(W)=ヘアメイク 増山直樹=文
OCEANS編集部