豊田兼「勝つ勢いでいきます」〝二刀流ハードラー〟が400メートル障害で決勝へ 優勝で五輪内定/陸上
陸上・日本選手権第1日(27日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)男子110メートル障害と400メートル障害の2種目でパリ五輪代表入りを狙う豊田兼(21)=慶大4年=が400メートル障害予選に出場。48秒62で組のトップに入り、28日の決勝に駒を進めた。 序盤からスピードに乗ると、195センチの長身を生かした軽やかなハードリンクで抜け出し、2位に0秒3差をつけてフィニッシュ。「めちゃくちゃ緊張していたが、最後は少し流す余裕があって、力がついているのかなと思う」とうなずいた。 フランス人の父と日本人の母を持つ、現役慶大生。5月のセイコー・ゴールデングランプリで日本歴代5位の48秒36 をマークしており、優勝候補の大本命だ。400メートル障害は参加標準記録を突破済みで、優勝なら即代表に内定となる。大一番に向け「そこは本当に譲れないので、勝つ勢いでいきます」と気合を入れた。