現在手取り30万円、45歳にして目標の「1000万円」が貯まりました。40代でこの貯蓄額は「上位何パーセント」ですか?
40代になるとさまざまな出費の機会があり、思うようには貯金が増えないという人もいるのではないでしょうか。マイホーム購入や出産、子育てなどのライフイベントを想定する人は特に貯金の重要性が高いでしょう。 本記事では、単身世帯と2人以上世帯に分けて40代の貯蓄額を紹介します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
40代の平均貯蓄額
単身世帯と2人以上世帯に分けた上で、貯蓄額の平均値と中央値を示したものが図表1です。平均値は異常値の影響を大きく受けてしまうため、中央値のほうがより参考になるでしょう。 図表1
金融広報中央委員会 令和4年(2022年)家計の金融行動に関する世論調査より筆者作成 図表1の中央値を参考にすると、単身世帯よりも2人以上世帯のほうが200万円ほど多く貯蓄ができています。貯蓄額が1000万円の人は、中央値よりも非常に多くの金額を貯蓄できていることが分かります。 ここからは、単身世帯と2人以上世帯それぞれの金融資産保有額分布を見ていきましょう。 ■40代単身世帯の金融資産保有額分布 40代単身世帯の金融資産保有額分布は図表2の通りです。 図表2
金融広報中央委員会 令和4年(2022年)家計の金融行動に関する世論調査より筆者作成 図表2によると、貯蓄額100万円未満の人が全体の約50%を占めています。一方で、貯蓄額が1000万円超の人は上位20%に入っていることが分かります。貯蓄をなかなか増やすことができていない人と、貯蓄額が飛び抜けて大きい人とで二極化しているようです。 ■40代2人以上世帯の金融資産保有額分布 40代2人以上世帯の金融資産保有額分布は図表3の通りです。 図表3
金融広報中央委員会 令和4年(2022年)家計の金融行動に関する世論調査より筆者作成 図表3によると、貯蓄額100万円未満の人は全体の約37%です。貯蓄額が1000万円超の人は上位約20%に入っています。一方で貯蓄額が100万円以下の人の数は減っており、おそらく共働きなどで貯金できる金額に余裕ができるためと考えられます。