富岡西・選手紹介/5 堅守、打球方向を予測 木村頼知二塁手(2年) /徳島
<第91回選抜高校野球> スイングなどから打者の癖を見抜き、打球が飛ぶ方向を予測して守備につく。昨秋の大会ではヒットになりえる打球を何度も抑え、小川浩監督(58)からもポジショニングの良さを買われている。 得意の守備では、簡単にエラーしない事を人一倍心掛ける。一つのミスで流れが変わる試合を何度も見てきたからだ。簡単なゴロほど手を抜かず、確実にアウトにする。昨秋の四国大会は無失策で守り抜き、意識の高さを証明した。 昨夏の徳島大会で味わった悔しさを忘れない。準決勝で逆転負けを喫し、試合後に悔しさをにじませる監督を前に「自分たちの代で監督を甲子園へ連れていく」と決意した。強豪相手に勝った瞬間が何よりもうれしい。限られた環境でも工夫を凝らし、効率的に練習できるかが勝敗の鍵を握る。「練習量が全てではない」。富岡西で学んだことだ。 センバツへ向け「今よりどう進歩するかを普段から意識したい」と更なるレベルアップを目指す。【岩本桜】