直木賞受賞の川越宗一さん

　第162回芥川賞・直木賞が15日夕、発表され、芥川賞には古川真人（まこと）さん（31）の「背高泡立草（せいたかあわだちそう）」、直木賞には川越宗一（そういち）（41）さんの「熱源」がそれぞれ選ばれた。同日夜、両氏の記者会見が都内のホテルで開かれた。 【動画】第162回芥川賞に古川真人さん「背高泡立草」、直木賞に川越宗一さん「熱源」　受賞者が会見 ※【＊＊＊＊　00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「第162回芥川賞に古川真人さん「背高泡立草」、直木賞に川越宗一さん「熱源」　受賞者が会見（2020年1月15日）」に対応しております。 　　　　　◇　　　　　◇

受賞した今の気持ちは？

司会：それでは続きまして直木三十五賞、川越宗一さんにご登壇いただきます。川越さん、よろしくお願いいたします。どうぞお掛けください。よろしいでしょうか。 川越：はい。 司会：それでは、まず今のお気持ちからお聞かせください。よろしくお願いいたします。 川越：すごい現実感がないというか、今もちょっと信じられない気持ちがどこかにありまして、最終候補になりましたっていうご連絡いただいたときも、いわゆる昔のどっきりカメラみたいなものじゃないかなと思ったんですけど、ちょっとまだその気分が抜けなくて、どんどん、どっきりが進行しているような、はらはらしている感じです。 司会：ありがとうございます。 　それでは、質疑応答のほうに移らせていただきます。ご質問のある方は挙手をお願いいたします。引き続き、ハンドマイクがまいりますので、所属をおっしゃってからご質問ください。よろしくお願いいたします。前列、【その段の　00:25:59】男性の方です。お願いします。

辺境を題材にするのは自身のルーツと関係があるのか

西日本新聞：西日本新聞の一瀬と申します。このたびは受賞おめでとうございます。こちらです。 川越：すみません。 西日本新聞：デビュー作も琉球や奄美を題材にしていて、辺境を題材にするというのはご自身のルーツと何か関係があるのかと思いまして、その点いかがでしょうか。 川越：ルーツと、直接は関係はしないんですけども、個人的な興味として、いろいろ文化であったり慣習だったりというものが、やっぱり違う、別々のグループの人たちが触れ合ったときに融和していったりとか、あるいは対立していったりとかいうことが、いろいろドラマがあると思うんですけれども、そこに興味というものがあって、なので、1作目も2作目もそのような書き方になっています。一応、1作目だけについては、私は両親の出身が鹿児島なんですけれども、なので、鹿児島についての題材が浮かんだときに、これがいいなと思ったのはあります。 司会：ありがとうございます。それでは、その前列の【＊＊＊＊　00:27:15】男性の方。