ボクシング 「優勝を目指す」プライズファイター出場の国本陸が闘志 優勝賞金100万ドル
プロボクシングのミドル級(72・5キロ以下)トーナメント「プライズファイター」1回戦(7月15日、大阪・大和アリーナ)に出場するWBOアジア・パシフィック(AP)、日本同級王者の国本陸(27)=六島=が20日、大阪市内の所属ジムで会見。優勝賞金100万ドル(1億5500万円)をかけた闘いへ、「勝てば、ファイトマネーも変わるし、外国人選手と闘える可能性もある。優勝を目指して頑張りたい」と意気込みを語った。1回戦は日本同級4位の可児栄樹(22)=T&T=と対戦する。 同トーナメントは英興行大手「マッチルーム」などが主催。日本人3人を含む8人が出場し、準決勝は10月、決勝は来年2月に行われる予定(開催地未定)となっている。 ファイトマネーは1回戦=勝者15万ドル(約2325万円)、敗者7万5000ドル(約1163万円)▽準決勝=勝者25万ドル(約3875万円)、敗者12万5000ドル(約1938万円)▽決勝=勝者60万ドル(9300万円)、敗者25万ドル(約3875万円)。 さらに大会ごとに総額10万ドル(1550万円)のKO賞があり、その日のKO勝利者で分け合う。優勝者が全試合KOで総取りした場合、ファイトマネーと合わせ、最高130万ドル(約2億150万円)を手にすることになる。 国本はこの試合に向け、1カ月前から新たに体幹トレーニングを開始。体のキレの向上を実感しているという。また、ニュージーランドとオーストラリアから体格で上回るパートナーを呼んでスパーリングを行い、闘いに備えている。 可児とは今年3月にも対戦し、6回TKO勝ちでWBO・AP王座は初、日本王座は3度目の防衛に成功しているが、「前回よりも良い形で勝ちたい」と気合い十分。所属ジムの枝川孝会長は「(出場者には)世界ランカーもおり、優勝すれば、世界ランク入りもできるのでは。この3試合で急激にレベルアップし、もうワンランク上の世界で闘えるぐらいになってほしい」と期待を込めた。 同トーナメントには、国本、可児以外の日本選手では、前東洋太平洋王者の竹迫司登(32)=ワールドスポーツ=が出場し、1回戦でマーク・ディキンソン(24)=英国=と対戦する。
プロ戦績は国本が12戦11勝(5KO)1敗、可児が15戦8勝(4KO)4敗3分け、竹迫が19戦16勝(15KO)2敗1分、ディキンソンが6戦6勝(2KO)。