在宅ワークで疲弊しそう! 辞める?or続ける?仕事の見分け方
フリーランスとして在宅ワークをする魅力のひとつは、自分で仕事を選べること。業務量も業務内容も自分で決められる点に惹かれ、フリーランスを目指す人もいるでしょう。 【画像で確認】小学校教員からWebライターに!1年間の「収入推移」どう変わった? ところが実際には「キャパオーバーで土日も作業している」「思い描いていた業務ができない」という話もちらほら。 今回は、2歳の娘さんを育てながら在宅フリーランスとして働くおこめさん (@ocome_1717)に、「この案件、続けるべきかな?」と悩んだとき、辞退か継続か判断するポイントを伺いました。 * * * 私は3年前、夫の転勤を機に退職を余儀なくされ、妊娠中にフリーランスとして在宅ワークを開始しました。現在はディレクション業を行いながら、在宅ワークをがんばる女性が250名ほど在籍するオンラインコミュニティ『ウィズママ』を主宰しています。 私も在宅ワークを始めたころは自分に合う仕事もキャパもわからず、「本当にこの働き方がしたいんだっけ?」と悩むことも。今は自分に合ったお仕事を選択できるようになり、無理をすることは減っています。 今回は、子育てと在宅ワークを両立させている私が、基準にしている考え方をお伝えしますね。 ■疲弊してしまいそうなお仕事とは? 報酬、業務内容、お客さまとのやり取り……合わないと感じる条件は人によってさまざまです。まずはどんな案件に疲弊するのか、自分の声に耳を傾けましょう。 そのうえで「辞退するか、継続するか」自分なりの判断基準を持つことが大切です。 過去の私は「とにかくできそうなことをやってみよう!」と手当たり次第に業務を請けた結果、 ・想像以上に業務量が多くなり、朝も夜も仕事し続ける ・正直苦手な業務だったけど、請けた以上辞めるとは言えない ……と、かなり無理して働いていました。子どもとの時間を作るために始めたはずなのに、子どもをないがしろにしてPCにかじりつくことも。 もちろん、ご依頼いただいている仕事に責任を持つのはとても大切です。ですが、在宅フリーランスは自分の意志で辞めることもできます。 責任を持ってやり遂げることと、自分を大事にすること。どちらも両立できる仕事を模索していけるのも、在宅フリーランスの醍醐味だと思います。 ■お断りすると決めている仕事 様々なお仕事を経験してみて、私は次のお仕事はお断りするようにしています。 ・子どもや家族との時間が取りにくい ・スピード感を強く求められる ・チームで作業ができない 実際の例を2つ紹介させてください。 ある案件はもともと「スキマ時間でできる」というお話でしたが、実際始めてみると、土日に「今すぐ作業してください!」という依頼が多い業務でした。時には、旅行の移動時間をすべて業務に充てることも……。 子どもを抱えながら土日に即対応をするのは難しく、家族の時間を最優先したい私には合わないと判断。学びの多い案件でしたが、途中で辞退させていただきました。 また、産後半年くらいの時、月額20万円のお仕事を打診されたことがありました。報酬的にはとても魅力的でしたが、こちらは悩んだ末、請けずにお断りしました。 その案件は外注化、つまりチームを組んで働けない案件でした。当時まだ夜泣きがあり、毎日の稼働時間が不安定だった時期のため、チームで業務を分担できない仕事は責任を持って務められないと判断しました。 このように、「この案件、ちょっとしんどいな」と思ったときこそ、自分の中の優先順位を見つめるチャンスです。その後のキャリア選びにも関わることなので、ぜひ自己分析をしてみてくださいね。 ■迷ったときでも続けるお仕事 一方で「一見大変でも、頑張って続けよう!」と決めている仕事の特徴もあります。 ・案件を通じてスキルアップできる ・人脈や実績が増える ・このお客さまと仕事がしたい!と思える たとえ報酬が希望通りでなかったり、業務量が多くハードだったとしても、長い目で見て判断するようにしています。 スキルアップできる仕事を経験すればその後のキャリアが広がります。人脈や実績も、在宅フリーランス界では大きな財産です。また、尊敬できる人と一緒に仕事をすることで、働くうえでの振舞い方や心得という、報酬以上の学びを得ることもあります。 ですので「絶対に土日は働かない」「〇〇円以下の案件はやらない」と決めつけるのではなく、長期的・多角的に考えて判断するようにしています。 * * * おこめさん、貴重な経験談をありがとうございました! 在宅フリーランスという働き方はすべて自由に選べるからこそ、悩むこともあるかもしれません。様々な経験を積み重ねることで仕事を選ぶ判断基準ができ、自分に合った働き方が見つけられそうですね。 ▶プロフィール おこめ 「子ども時間を大切にする働き方」をテーマに在宅ワークのコツを発信している、2歳女の子のママ。約300名の在宅ワークを目指すママが集うコミュニティ「ウィズママ」を主宰。 文=YY