ラグビー日本代表に欠かせぬタックル王 エディーも太鼓判「世界トップのロックになる」
【19歳で初キャップを獲得した逸材】 身長202cmのディアンズはラインアウトでコーラー(サインを出す選手)を務め、マイボール獲得率は100%を記録。さらには相手ボールをスチールして、強力なモールを止めてマイボールにするなど、攻守にわたって存在感を発揮した。 ディアンズは試合後、「ずっと超速ラグビーを展開するのではなく、カナダ戦よりも時間帯によって試合のスピードをコントロールできた。トライを取られても次の仕事に集中できた。ミスを減らせばもっといいラグビーができる」と手応えを語った。 来日したのは中学2年生の時。父がNECグリーンロケッツ東葛のS&Cコーチに就任したため、ネットボールのトップ選手である母とともに日本に移住した。ニュージーランドではバスケットボールもしていたが、日本に来てからラグビーに専念。高校からラグビーの強豪・流通経済大柏に進学したことで、飛躍的な成長を遂げた。 高校卒業後は大学に進まず、東芝ブレイブルーパスに入団。2021年11月にジェイミージャパンに招集され、19歳で初キャップを獲得した。当時のジェイミー・ジョセフHCの指導について「厳しかったが、ポテンシャルを引き出してくれた」と振り返る。 ブレイブルーパスでもレギュラーの座を掴んだディアンズの存在感は日に日に強まり、昨年のワールドカップでは21歳の最年少で選出。控えながら4試合に出場した。2023-24シーズンのリーグワンでも17試合に先発してブレイブルーパスの初優勝に大きく貢献し、自身も2年連続で「ベスト15」に名を連ねた。 22歳のディアンズは現在16キャップ。FW陣ではHO坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)に次ぐ2番目に多いキャップ数を誇る。 ディアンズを高く評価するジョーンズHCは太鼓判を押す。 「彼のポテンシャルは非常に大きい。2メートル超えの体を持ち、ラインアウトのコーラーとして大きな責任も担っている。これからも経験を積みながら、ゆくゆく世界トップのロックになるのは間違いない」
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