リーアム・ニーソン、「僕はジャッキーじゃない」アクションへの持論とは?
『シンドラーのリスト』や『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』、『96時間』など数々の代表作を持つ名優リーアム・ニーソン。そんなハリウッドスターが『バットマン ビギンズ』以来、約13年ぶりに最新作『トレイン・ミッション』プロモーションのために来日した。キャリアを積むごとにさまざまな顔をみせてきたニーソンに、作品に取り組むうえで大切にしているポリシーを聞いた。
大切なのは脚本の質
35年以上の俳優としてのキャリアを持つニーソン。近年では、日本でも大ヒットした『96時間』や『フライト・ゲーム』など、アクションスターとして大活躍をみせているが、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたスティーヴン・スピルバーグ監督作『シンドラーのリスト』や、『マイケル・コリンズ』など繊細で深い人物造形を得意とする俳優でもある。そんなニーソンが、作品選びをするうえでもっとも大切にしていることが「脚本の質」だという。 「これまでいろいろなジャンルの作品に出演してきたけれど、そこにはあまりこだわりがないんだ。物語を語るうえで、やはり脚本が一番大切だよ。もちろん、脚本というものにはキャラクターの特性も含まれるけれど、しっかりとした質の高いものに惹かれるんだ」 そして次に重要視しているのが、その脚本をどう撮るか、つまり監督の力量だという。その意味で『トレイン・ミッション』で4度目のタッグを組むジャウマ・コレット=セラ監督は、ニーソンにとって特別な存在のようだ。 「僕は彼が大好きなんだ。彼は監督として自分にものすごいインスピレーションを与えてくれるし、最初に組んだときと比べて、力量もどんどん上がっている。なかでももっとも魅力的だと思っているのが、作品の全体像が頭のなかでしっかり見えていることなんだ。そういう監督はほとんどいない。言ってみればスティーヴン・スピルバーグ監督と一緒。僕はそばで彼の作業を見ているのが本当に好きなんだよ」