豪失業率、4月は4.1%と予想以上に悪化-12月の利下げ確率上昇
(ブルームバーグ): オーストラリア統計局が16日発表した4月の失業率は予想以上に悪化した。景気抑制的な金融政策が労働市場に与える影響が示され、豪ドルは下落した。
4月の失業率は4.1%と、上方改定された3月の3.9%から上昇。4月のエコノミスト予想も3.9%だった。4月の雇用者数は3万8500人増えた。パートタイム雇用がけん引し、予想(2万3700人増)を上回る伸びとなった。
これを受けて、豪ドルは下落に転じた。政策に敏感な3年物の豪国債利回りは低下幅を拡大した。トレーダーが見込む12月の利下げ確率は統計発表前の60%から90%に上昇した。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)と財務省は、失業率が4%を超えると予測していた。特に景気抑制的な金利水準であることを踏まえると、豪州にとってはまだかなり低い失業率にとどまっている。
原題:Australian Unemployment Surprisingly Jumps to 4.1%, Yields Fall (抜粋)
--取材協力:Tomoko Sato.
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Swati Pandey