【RIZIN】デビュー戦勝利の桜庭大世、入場パフォーマンスは「お父さんのファンに喜んでもらいたくて(笑)」
■『RIZIN DECADE』(31日・さいたまスーパーアリーナ) 第4試合のMMAデビュー戦で矢地祐介に1ラウンド26秒でKO勝利した桜庭大世が、試合後インタビューで白星スタートに安堵の表情を見せた。 【インタビュー動画】桜庭大世、入場パフォーマンスは「お父さんのファンに喜んでもらいたくて(笑)」 日本格闘技界の英雄・桜庭和志の息子として生まれ、学生時代は柔道に打ち込むも父と同じ道を歩むことを拒み、一度は会社員となった大世。しかし、DNAに刻まれた戦いの本能を隠しきれず、10回目のRIZIN大みそか大会という記念すべき舞台で堂々とプロデビュー戦を迎えた。 迎えた第1ラウンド、大世が左ミドルキックを放ったところを矢地が右手でキャッチして抱え込んだ瞬間、矢地のがら空きになった顔面に大世が左フック冷静に打ち込む。完全に意識を飛ばされた矢がダウンすると大世はすぐさま追撃のパウンドを打ち込み、レフェリーが試合を止めた。 わずか26秒の劇的勝利を飾った大世は、「気持ちよかったです。ただ、もう少し長く試合をしたほうが観客の目に留まる時間が長かったかなと思います」とデビュー戦を感想を語り、KOの瞬間は「スローに見える感じでした。まるで映画のように、ふわっと相手が倒れていくのを見ていました」と振り返った。 フィニッシュのパンチについても「蹴りが得意なので、足をつかまれてからのパンチは練習していました」と明かし、「K-1ジム蒲田の先生に打撃を見てもらっているので、もっと打撃も見てもらおうと思います」とさらに武器を磨くことを目指す。 父親からは試合内容について「80点。早く終わりすぎて、もう少し見せ場を作るべきだと言われました」と反省。試合前インタビューで「僕がスーパースターになれるのなら勝つ試合」という発言についても「第1歩は踏み出せたかなと思いますが、まだまだです。これからもっと練習して強くなります」と謙虚に答えた。 会場のさいたまスーパーアリーナは「思ったより小さかったです。ロックスターは1組でここをいっぱいにするのに、僕たちは何十人も集まっての集客なので、そう考えるとまだ小さいかな」と貪欲さも持っており、来年5月に東京ドームで行われる『THE MATCH 2』にも「出たい気持ちはあります」と意欲を見せる。一方で「まだ経験が浅いので修行期間も必要だと感じています。もっと試合を重ねて経験を積みたいです」とも語った。 入場テーマ曲は「SPEED TK REMIX」、マスクをかぶって入場するなど父親と同じスタイルを継承していることについては「お父さんを応援していたオジサンのファンが喜んでくれるかと思って(笑)。そういう方に自分のファンになっていただきたいし、人を呼べるようなスターになりたい」と前向きに取り入れている。 今後については「指名されれば誰とでも戦う準備がある」と語ると、記者に扮してプレスルームに潜入していた“ブラックパンサー”ベイノアが対戦を要求。握手を求められた大世は「しなきゃいけないんですか?」と困惑しながらも、ベイノアの手を半分だけ握って即答を避けた。