福島市役所西側の市民センターにカフェ NPOの舟山さん「多様性広める場に」 3月オープン
福島県福島市役所西側に建設中の市民センターに、障害者の働く機会を創出し、市民の憩いの場となる「みんなのカフェ あんさんぶる」が来年3月にオープンする。コーヒーや軽食を提供し、菓子や雑貨などの授産製品を販売する。カフェを運営するNPO法人共生社会ふくしま理事長の舟山信悟さん(67)は「誰もが生きがいを持って働け、多様性への理解を広める場所にしたい」と語る。 市議会議事堂と市民が利用できるホールや会議室が設けられ、カフェは一階のエントランスホールで営業する。地元農家と連携し、規格外の野菜や果物を使ったスープやジェラートなどを提供する予定。運営が軌道に乗った後、障害者はサポートのスタッフとともに接客や調理などに当たる。 福島市飯坂町の社会福祉法人けやきの村で理事長を務める舟山さんが5年前に前身の団体を設立し、今年秋NPO法人となった。県北地方の社会福祉法人や就労支援事業所など約60団体が会員となり、協力してカフェを運営する。舟山さんは「障害のある人が活躍し、食で人をつなぐカフェにしていきたい」と意気込んだ。
共生社会ふくしまは福島銀行の支援を受け、ジェラートの製造機などの備品購入費をクラウドファンディングで募っている。目標額は150万円で、期間は来年2月15日まで。URL(https://camp-fire.jp/projects/795695/view)から詳細をまとめたホームページにアクセスできる。