「ミラノデザインウィーク」に登場したクルマたちを一挙公開! 一番人気の会場はズバリ「ポルシェ」でした【ユーコ伊太利通信】
ミラノとジュニア(ユニオール)がミックスしたアルファ ロメオ
私がミラノデザインウィークでどうしても見たかったのは、アルファ ロメオ「ジュニア(ユニオール)」だ。4月11日に発表会が開かれたばかりで、そのときの車名は「ミラノ」。しかしその名前がイタリア政府の意向を尊重し、数日後に「ジュニア(ユニオール)」に変更と世間を騒がせた。そんな話題のクルマがモンテナポレオーネ通りと交差するヴェーリ通りにあるブティック、ラルスミアーニのウインドウに展示された。 フロントにはすでに「ジュニア(ユニオール)」とプレートが。しかし、サイドのエンブレムには「ミラノ」と文字が! 多分、時間がなかったのだろう。「ミラノ」と「ジュニア(ユニオール)」がミックスしたアルファ ロメオが見られるのは、おそらくこの日だけだろう。しかし、イタリアではこのクルマの評価は賛否両論。販売後の結果が待ち遠しい。 その近くにBMWの会場があったが、イベント「FUTURE OF JOY」の準備中だったので外側から覗いただけ。「ノイエ・クラッセ」が見られず残念。
不思議な形をしたチョコレート色のランチア シビロ
そして場所を移して、コラード・ロプレスト コレクションのランチア「シビロ」を見に行った。このクルマは1978年に発表された、ベルトーネのマルチェッロ・ガンディーニによる作品だ。イタリアを代表する巨匠は、惜しくも2024年3月にこの世から旅立ってしまった。不思議な形をしたチョコレート色の「シビロ」は、内装も桁外れの発想。1970年代、当時のデザイナーたちは現在のような規制の中でのクルマ作りではなく、自由な発想で人々に驚きと感動を与えるクルマを生み出していた。
実用性と流麗なデザインが加味されたイタルデザイン
実用性と流麗なデザインが加味されたデザインとなると、やはり向かうところはイタルデザインのブース。ここには1973年に発表された、ジョルジェット・ジウジアーロが製作を手がけたスペードのエースを意味するアウディ「カルマン・アッソ・デ・ピッケ」が置かれ、その横に誕生50周年記念の「アッソ・ディ・ピッケ・イン・モヴィメント」が並んでいた。 実用性と流麗なデザインが加味された、1970年代のカルマン・アッソ・デ・ピッケの世界観は素晴らしい。1938年生まれの偉大な2人のイタリア人カーデザイナーによる作品が会場で見ることができ、幸運だった。
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