「フリード」や「フィット」などの人気車からアイドリングストップ機能が次々廃止!その理由とは
「アイドリングストップ機能」という言葉を聞いたことはあるが、その詳細な働きやメリット・デメリットまでは知らない方もいるでしょう。また、近年大手自動車会社を中心に次々と廃止し始めていることが話題となり、気になっている方もいるかもしれません。 今回は、アイドリングストップ機能のメリットやデメリット、衰退し始めている理由などを解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
そもそもアイドリングストップ機能とは
アイドリングストップは、不必要な燃料消費や排気ガスの排出、騒音などを防ぐために車に搭載された機能です。赤信号や渋滞などでブレーキを踏んで停車した際、エンジンを停止させることで排気ガスの排出量をおさえ、環境への負荷を減らすことを目的としているようです。 アイドリングストップによって停止した車は、ブレーキを緩める、もしくはハンドルを操作することで自動的にエンジンが再始動し、走行可能になります。 通常のアイドリングストップのほかに「停車前アイドリングストップ」という機能があり、ブレーキを踏みこんで減速中に時速が約8キロメートルになるとエンジンが自動的に停止します。特に、始動と停止を繰り返す渋滞時に重宝される機能でしょう。
アイドリングストップ機能のメリット・デメリット
環境への配慮を目指して搭載されたアイドリングストップ機能には、メリット・デメリットがあります。アイドリングストップ機能のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。 ■アイドリングストップ機能のメリット アイドリングストップ機能のメリットはおもに以下の通りです。 ●燃費をおさえることでガソリン代の節約につながる ●無駄な排気ガスの排出量が減り、環境に優しい ●騒音を最小限に減らせる アイドリングストップを活用することで停車時などの不要なエンジンの回転をなくし、燃料の消費量と排気ガスの排出量をおさえられます。また、住宅地などで起こる車の騒音問題の解決にもつながる可能性があります。 ■アイドリングストップ機能のデメリット アイドリングストップ機能のデメリットはおもに以下の通りです。 ●バッテリーの寿命が早まるおそれがある ●再始動時のタイムラグによって動作に違和感を覚える場合がある ●停車時間が短すぎると、かえって燃費が悪くなることもある エンジン再始動の頻度が増えることによって、バッテリーやその他部品に負担をかける可能性があります。また、通常使用時と比べてバッテリー交換のタイミングが早くなり、結果として割高になる場合もあるでしょう。