ホームは無敗もアウェーは現在3連敗 結果次第では首位陥落の危機…みちのくの地で苦手意識克服なるか【静岡発】
サッカー・J2の清水エスパルスは第20節を消化した時点で暫定首位にこそ立っているものの、消化試合が1試合少ない長崎との勝ち点差は3、さらに3位・横浜FCとの勝ち点差も3と、得失点差も加味すれば結果次第では1試合で“まくられる”状況となっている。 【画像】前半戦終盤からアウェーで苦戦が続く清水エスパルス
前半戦終盤からアウェーに苦しむ
今季の清水エスパルスはいまだホームで無敗を堅持している。 一方でアウェーに目を向けると、6勝4敗と勝ち越してこそいるものの、直近3試合は3連敗だ。 4連勝で臨んだ第16節の横浜FC戦で敗れると、そこからホームで勝って、アウェーで負けるという試合を繰り返している。 さらに、この間のアウェーでの敗戦はいずれも複数失点した上で完封負けと、今後のシーズン終盤に向けた“しびれる”展開を考えれば得失点差という意味でも非常に痛い。 エスパルスにいま何が起きているのか? ただ、現時点でなぜアウェーで負けるのかという問いに対する明確な答えは見つかっておらず、指揮官も「それがわかったら対策している」と心情を吐露する。 また、キャプテンの北川に話を聞いても「ホームもアウェーも同じ気持ちで入れている」と言うし、副将の山原も「ホームとアウェーで戦い方の違いは自分にはない」と断言。 とすれば、やはり相手のモチベーションの高さに“やられた”と見るのが妥当かもしれない。 今季のエスパルスは第9節で首位に浮上すると、その後11節にわたってその座を守っている。 当然、他のチームからは“倒すべき存在”とみなされ、モチベーションも高くなる。集中して守り、カウンターに一気に力を注ぐ。失点を喫した場面を振り返ってみると、特に愛媛戦での1点目と3点目は敵ながらすばらしいキレと精度の高さを誇るプレーだった。 次節の秋田戦は再びアウェー開催。相手の戦術であるキック・アンド・ラッシュに対抗する戦い方が求めれる一方、グラウンドはエスパルスに不利なボールが転がりにくい、デコボコなピッチだろう。 それでも、これまで自分たちがやってきたことを振り返り、エスパルスの強みだった“超アグレッシブ”を忘れてしまっては、道は拓けない。 今週の練習では、ゴール前のアプローチの正確さやロングボールに対する守備面の連携に時間を割いた。次節負ければ今季初の連敗となる上、前述の通り首位陥落の危機。さらにアウェーでの連敗も4となってしまう。 J1昇格、そしてJ2制覇という目標の達成に向けてチームを連勝基調に戻すことが出来るのか…アウェーでの“苦しみ”から脱却すべくみちのくでの一戦に臨む。