和牛を手荷物で海外へ! JAL代行サービスが本格展開【WBS】
日本を訪れる海外の人にも人気の和牛の霜降り肉。こうした「和牛」を手軽にお土産として海外に持って帰ってもらおうと、日本航空が新たなサービスを開始しました。 国際線が発着する羽田空港第3ターミナル。併設された商業施設にある焼肉店「平城苑 羽田エアポートガーデン店」では外国人観光客向けに和牛を中心に取り扱っています。同店の塚田寛二店長によれば「1日に1回ではなく2回、3回来る人も多い。7月、8月は前年より130~140%は売り上げている」といいます。 外国人に根強い人気の和牛。今、新たな需要も生まれています。 「神戸牛など和牛を食べた。好きだ。とてもよかった。しかし、持って帰れるとは思えない」(デンマーク人) 「(和牛を)持って帰りたいが、税関を通れるかが分からない」(イギリス人) こうした需要に対応しようと、7日から新たなサービスが始まりました。 日本航空が始めたのが、和牛をお土産として手軽に海外に持って帰るサービスです。通常、火を通していない肉を海外に持ち出すためには、検疫など複雑な手続きが必要になります。今回のサービスは、JALの通販サイトから購入した後、事前にネットで注文した和牛を空港のカウンターで受け取ることができます。 そして受け取った荷物は、手荷物として預けるだけで海外に持ち帰ることが可能になります。複雑な手続きは全てJALが代行します。 販売するのは、鹿児島黒牛と北海道和牛で全て最上位のA5ランクです。通常の輸出と違い、仲介手数料や輸入関税がかからないため、海外で流通するものに比べ、2~3割安い価格になっているといいます。 実はこのサービス、今年1月から傘下のLCC「ジップエア トーキョー」で始めたところ、好調だったため、今回JAL便にも拡大し、本格展開します。成田空港と羽田空港発のアメリカとシンガポール便が対象になります。 「JALとしての目標は?」(田中瞳キャスター) 「ジップ便で今のところ150万円ぐらいの月収があるので、便数規模が3倍のためぜひ500万円ぐらいから目指して、それよりもっと高く持っていきたい」(「日本航空」貨物郵便本部の梅原秀彦さん) 今後は対象となる路線の拡大や、和牛以外の品目も展開することを検討するということです。 ※ワールドビジネスサテライト