東邦亜鉛、10月からLIBリサイクル事業開始。年1000トンの廃LIB処理目指す
東邦亜鉛は25日、100%子会社である東邦キャリア(福島県)とリチウムイオン電池(LIB)リサイクルに関する新規事業を10月1日から開始すると発表した。廃LIBの無害化・適正処理を行い、得られたブラックマス(BM)を販売する。当面は年間1千トンの小型民生LIB原料を処理することを目指し、原料集荷・LIB無害化・BM製造に取り組む。 同事業では、「廃LIB有価原料および産業廃棄物の収集・運搬」「廃LIBの無害化および適正処理」「BMの製造および販売」を行う。環境に配慮したビジネスモデル構築の一環と位置付け、廃棄物や処理困難物の適正処理を通じて環境負荷の軽減やサーキュラーエコノミー促進への貢献を目指す。 廃LIBには将来的に供給不足が懸念されるリチウム、コバルト、ニッケルなどのレアメタルが含まれており、それらの資源を国内で循環させるクローズドループリサイクルに貢献する。