賛否両論…実写化でキャラクターが激変した映画は?(4)主人公の性別がまさかの…大胆アレンジの理由は?
漫画やアニメの実写化映画では、PC(ポリティカル・コレクトネス)の観点などから、性別が変わったキャラクターが登場する場合がある。とはいえ、こういった試みは時に「原作への冒涜」という批判を受けることも。そこで今回は実写化で登場人物の性別が男性から女性になった映画5本をセレクト。世間の反応もあわせて紹介する。第4回。(文:編集部)
『チーム・バチスタの栄光』(2008)
監督:中村義洋 脚本:斉藤ひろし、蒔田光治 原作:海堂尊 出演:竹内結子、阿部寛 【作品内容】 26回連続で高難度の心臓手術(バチスタ手術)を成功させた東城大学医学部付属部病院の“チーム・バチスタ”で、連続3回の術中死が発生。メンバーの執刀医・桐生(吉川晃司)は事故の調査を田口(竹内結子)に依頼する。 早速、田口は、厚生労働省から派遣された役人の白鳥(阿部寛)と聞き込み調査を実施するが…。 【注目ポイント】 エリート手術チームによる連続不審死の究明を行うコンビの活躍を描いたサスペンス。原作は「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した海堂尊の同名ベストセラー小説で、監督を『アヒルと鴨のコインロッカー』(2007)の中村義洋が務める。 本作で性別が変わっているのは、竹内結子演じる主人公、田口公子だ。原作では男性になっており、役名も「田口公平」になっている。しかも、小説版では、白鳥同様比較的年配の設定で、映画版では年齢もかなり引き下げられている。年配の男性コンビだと華がないという案が企画会議で挙がったのかもしれない。 なお、本作はその後、2008年10月からドラマ化されており、こちらでは原作通り田口公平が主人公になっている(役者は伊藤淳史)。こちらも併せてみてみるとより理解が深まるかもしれない。 (文・編集部)
編集部