「兵士の血が地の中で叫ぶ」…韓国国連大使、安保理で北朝鮮の派兵・ミサイル発射糾弾
韓国の黄浚局(ファン・ジュングク)国連大使が8日(現地時間)、北朝鮮が新型極超音速ミサイルと発表した中長距離弾道ミサイル(IRBM)試験発射について「6日のミサイル発射は、血に染まったお金(Blood Money)が結局どこに向かうかを見せた克明な事例」と批判した。 9日の聯合ニュースによると、黄大使は8日、北朝鮮の弾道ミサイル発射問題を議題にニューヨーク国連本部で開かれた国連安全保障理事会(安保理)会議でこのように述べ、「北朝鮮は自らの核野望を満たすために自国民を犠牲にし、ウクライナでの死と破壊に寄与している」と強調した。 黄大使は聖書の言葉を引用しながら「兵士の血が地の中から叫んでいる」とし「直ちに中断されるべきだ」と促した。 続いて「北朝鮮軍がロシアの不法な戦争に参加して以降、相当な損失があった」とし「現代戦に合わない旧時代的な人海戦術を使う北朝鮮兵士はドローン攻撃の標的になり、韓国政府は少なくとも1100人の死傷者が出たと評価している」と述べた。 黄大使は北朝鮮兵士について事実上洗脳された金正恩(キム・ジョンウン)委員長の「奴隷」とし、政権のための資金と軍事技術を受けるために遠い戦線で死んでいると批判した。 米国のシェイ国連次席大使もこの日の会議で、北朝鮮の6日の弾道ミサイル発射について「可能な最も強い言葉で非難する」とし「北朝鮮が2022年以降100回以上も敢行した弾道ミサイル発射と同じく安保理決議の明白な違反」と批判した。 続いてロシアが北朝鮮の支援の代価として防空システムを移転したとし、「私たちはモスクワが平壌(ピョンヤン)と衛星および宇宙技術を共有しようとするのを特に憂慮している」と話した。 また「北朝鮮はロシアの軍事装備と技術、経験を受けることで相当な利点を得ている」とし「これを通じて周辺国に対抗する戦争遂行能力がさらに向上している」と懸念した。 一方、北朝鮮の金星(キム・ソン)国連大使はこの日の会議で「新型極超音速IRBM試験は北朝鮮の国防力開発計画の一環であり、地域の変化する安保環境に合わせて戦略的抑止力の持続可能性と効果性を高めるためのものだ」とし「適法な主権行使」と主張した。 この日の会議は韓国をはじめ、米国、英国、フランス、スロベニア、デンマークなど6カ国の安保理理事国の会議招集要求で開かれた。