レアル相手にフォンセカ率いるミランが機能した3つの理由は? 伊紙記者が分析
5日のチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第4節でレアル・マドリーに敵地で勝利したミランについて、7日のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が分析を行った。 今シーズンからパウロ・フォンセカ新体制で再出発したものの、成績が低迷しているうえ、指揮官と10番ラファエウ・レオンの対立も報じられているミラン。だが5日のCLレアル戦において、3-1と敵地で下馬評を覆す勝利を収めたことで大きな反響を呼んだ。 イタリア紙のサムエレ・マンダロ記者は、「(サンティアゴ)ベルナベウでミランが革命…フォンセカは何を変えたのか? 」の見出しでミランの変化を分析した。イタリア人記者は「フォンセカ自身も語ったように、ミランはレアルよりもモンツァを相手に苦戦した」と指摘。モンツァ戦では、4-2-4の布陣で高い位置を保ったことで相手に多くのサイドチェンジを許し、サイド攻撃からダニエル・マルディーニのシュートへと持ち込まれたシーンが多かったとの見解を示した。 「そこでフォンセカはレアル戦ですべてを変えた」と分析。守備時に低い位置で5-3-2のブロックを敷き、(ユヌス)ムサとエメルソン(ロイヤル)の2人でヴィニシウスに対応し、クリスティアン・プリシッチをインサイドハーフに下げ、レオンが高い位置に残るようにしたことで「機能した」と主張した。 マンダロ記者は、ミランが機能した3つの理由を挙げている。1つ目は「両サイドをより広くカバーし、対戦相手の最強選手であるヴィニシウスに2人で対応したこと」と指摘。2つ目は「ミランには(フランク)ケシエや(サンドロ)トナーリのように運動量のある選手がおらず、(タイアニ)ラインデルスや(ユスフ)フォファナは異なるリズムを持っているから」と説明した。そして3つ目は「レオンは目の前にスペースがある時に破壊的になるから」との見解を示した。
ミランが目指すべきはコンテのナポリ?
「セリエAにおいては、レアル・マドリーと対戦する時のような戦いはできない」とされるが、リーグ戦で首位のナポリは「まさにこのような戦いをしている」と主張。「アントニオ・コンテからヒントを得ることで、ミランの問題は解決できる」との見解を示している。 「ナポリはあまりボール支配をせず、ハイプレスよりも低い位置で守ることを好み、守備時にポリターノが5人目のDFとなっている」ため、ミランがリーグ戦においてもムサにポリターノのような役割を担わせることで、「より守備が安定すると同時に効果的になれる」とし、「フォンセカはますますアントニオ・コンテへと変貌できるかもしれない」と分析した。