自民党支持者はどこへ?!衆院選の敗因と今後の展望を元衆院議員が徹底解説!
トップが違ったら勝てたのか?!
MC伊藤「今回の選挙では、選挙期間中に非公認候補が代表を務める政党支部に2000万円が振り込まれたという報道があり、それが逆風になったという声もあります。この辺りはどう思いますか?」 豊田氏は、選挙終盤での2000万円問題で、ぐっと減ったのはもちろんあるが「あんまり近視眼的に見ない方がいい」と答えました。 2000万円問題だけでなく、政治とカネ、旧統一教会の問題など、いろいろな問題が積み重なり、「国民、有権者の方から見た時の政治不信がもう溜まりに溜まって『もういい加減にせえや!』、『もうお前ら信用せん!』と静かなるマグマが噴き出した」とコメントしました。 また、豊田氏は選挙戦を通して「冷めた感じ」を感じたと話します。 候補者からも「何を言っても信じてもらえない、もう聞いてもらえない状況が結構あった」という声もあったそうです。 新しい党や国民民主党は熱気がありつつも「選挙や政治に対して、全体のトーンとして冷めきっている、白けた感じがあった」と語りました。 仮定の話として、MC伊藤は、石破総理以外の方が総理だった場合、例えば、岸田文雄総理の続投、総裁選で2位だった高市早苗氏が総理だった場合、選挙結果は変わっていたかどうか尋ねました。 豊田氏「総論で言うと、誰であってもそれが数字になったかというと、難しいと思います」 今回の結果は、自民党のトップが誰かという話ではなく、自民党という党のガバナンスやこれまでの政策運営に対する批判や怒りが根底にあります。例えばトップが違った場合、多少は違っても、ドラスティックに変わったわけではないとコメントしました。 「岸田さんだったらどうかなんて、岸田さんがダメだって言ってこうなったから話しても多分しょうがない」と豊田氏は苦笑します。 高市氏は、政策力もあり国民人気も高い方です。しかし、高市氏を支持している方が、政治とカネの問題で名前があがった方とかぶるため、さらにマイナスとなった可能性も。 今回「保守系」の票が日本保守党や参政党に流れたと言われています。トップが高市氏だったとしても、政治とカネの問題や保守系からの支持の話を総合しても「プラスマイナスがどうだったかは誰にもわからないですよね」とコメントしました。 一方で、石破総理の敗因については「超ブレたから」と豊田氏は語りました。 石破氏は「自民党の中の反主流派として、改革をすることへの期待」があって総裁に選ばれたのにも関わらず、選ばれた後の言動が「古い自民党じゃん」と思われ「コアな自民党支持者からも失望感があった」と分析しました。