侍ジャパン初招集の先発・才木浩人、台湾打線ねじ伏せる気迫の投球 完全アウェーも「楽しんで投げられました」【プレミア12】
◇16日 「ラグザス presents 第3回 プレミア12」1次リーグB組 日本3―1台湾(台湾・台北ドーム) 初体験の国際試合公式戦で気迫の投球を見せつけた。侍ジャパン初招集の先発・才木浩人投手(阪神)が、5イニング⅔を散発3安打で無失点の好投。150キロ超の伸びのある直球を軸に台湾打線をねじ伏せた。 舞台は台北ドーム。地元の台湾を鼓舞する大声援は「逆に応援してくれるんだくらいの感じ」と意に介さなかった。普段は熱狂的な虎党のサポートがある才木は、完全アウェーの中で「楽しんで投げられました」と笑った。そんな右腕が、5回まで二塁を踏ませない仕事ぶりで、きっちり試合をつくった。 「先発は久しぶりだったので最初からどんどん飛ばしていこうと思いました」。1回2死から安打を許したが続く打者は3球三振。直球、スライダー、最後はフォークで空振りを奪うと雄たけびを上げた。立ち上がりから闘志むき出しで台湾にプレッシャーをかけた。 2回の先頭に安打を打たれたが、その後は9者連続凡退。5回の先頭に四球を与えたが併殺と遊ゴロでピンチの芽を摘んだ。6回1死からこの日2つ目の四球を与え、その後の2死一塁で安打を許したところでお役御免。「ランナーを残して代わって悔しいけど、しっかりゼロで投げ切れた」と胸を張って救援陣に後を託した。 今季はセ・リーグ2位タイの13勝で同トップタイの3完封をマーク。防御率1・83の安定感だった。9日のチェコとの強化試合では2番手で3イニングを完全投球の好投。7つの三振も奪った。本番でも抜群の安定感は健在だった。次回は東京ドームでの2次リーグになりそう。次戦も「気合と根性で頑張ります」と宣言した。
中日スポーツ