ドジャースは敗れ1勝1敗のタイに。大谷翔平（右）らはＮＹで逆襲に転じる（AP）

【ロサンゼルス14日（日本時間15日）】米大リーグのリーグ優勝決定シリーズ（7回戦制）が行われ、ナ・リーグ第2戦でドジャース・大谷翔平投手（30）は3打数無安打、2四球。メッツ先発の変則左腕に2三振と苦戦した。チームは3－7で敗れ、対戦成績を1勝1敗とした。第3戦はニューヨークに舞台を移す。今季、大谷は敵地シティ・フィールドでのメッツ戦で本塁打をマークし、チームも3連勝を飾った。大都市で自身の打撃を取り戻し、主役に躍り出る。 完璧に封じこまれ、攻略の糸口すらつかめなかった。大谷は変則左腕の先発マナイアに3打数無安打。独特のフォームに苦しめられ、思わず打席で首をかしげた。 「マナイアには対しては余裕がないように見えた。速球を外に投げて、ボールを翔平から遠ざけようとしていた。翔平は内角が得意だから、彼らはそう攻める」 試合後のロバーツ監督は、大谷が苦戦した要因を語った。一回は甘めのシンカーに空振り三振。三回は外角シンカーに見逃し三振。五回は外角に逃げるスイーパーを打ち上げ、一飛に倒れた。インステップから横手でほうる左腕。より角度がつく外角中心の攻めは左打者にとって難題だった。 マナイア降板後は走者を置いた場面で勝負を避けられ、2四球。気がかりなのはポストシーズン（PS）で走者ありの打席が8打数6安打10出塁に対し、無走者の打席は19打数無安打と両極端。報道陣が打順入れ替えの可能性を尋ねる場面もあったが、指揮官は否定した。もっとも打線は1―5番が無安打でこの日は全体で低調だった。 投手陣も誤算。33イニング連続無失点とPS最長タイ記録を打ち立てたが、この日は一回にブレージャーが先制ソロを被弾。新記録樹立は失敗し、二回には2番手ナックが5失点を喫し、主導権を早々に手放した。 1勝1敗とされ、第3戦の舞台はニューヨークに移る。敗戦後にナインはチームウエアに着替え、空路で約4500キロを移動。ロサンゼルスでは20度近くあった気温は10度前後まで下がる見込みだ。 大都市で輝きを放つ。5月29日のメッツ戦では敵地シティ・フィールドで自身初アーチをマーク。通算では19打数5安打の成績だ。チームも同28日のダブルヘッダー、29日と3連勝を飾るなど不安要素は少ない。3戦目は中7日と休養十分のビューラー、4戦目は地区シリーズ第5戦で5回無失点と好投した山本がマウンドに上がる。