被災地の石川・能登町沖でイカ不漁、2か月前倒しで操業打ち切り…海水温の上昇など影響か
石川県能登町小木の小木港を拠点に沖合で漁をする中型イカ釣り船全9隻が、不漁のため今季の操業を約2か月前倒しして打ち切ることが23日、県漁業協同組合小木支所への取材で分かった。
同支所によると、今年度の冷凍スルメイカの水揚げ量は約500トンになる見込みで過去最少だった昨年度の832トンから約300トン減るという。海水温の上昇やイカを餌とするクロマグロの増加などが原因とみられる。漁期は来年2月末までだが、好漁に転ずることが見込めず、9隻は今月21日までに帰港し、それを最後に漁を打ち切ることを決めた。順次、水揚げ作業や漁具の片付けを行うという。
同支所の坂東博一参事は「今年度は厳しい状態が続いた。自然が相手なので、願うことしかできないが来年度は何とか好漁になってほしい」と話していた。