福島県いわき市の中央台南中生が制作の動画作品 国際的映像コンテストで入賞 震災、原発事故の記憶を題材に
パナソニックホールディングスが主催する国際的な映像作品コンテスト「キッド・ウイットネス・ニュース(KWN)グローバルサミット2024」の中高生部門で、福島県いわき市の中央台南中の生徒が東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を語り継ごうと制作した動画作品が、プロフェッショナルアワードを受賞した。コンテストの4つの賞の一つで、映像のプロフェッショナルの投票で選ばれた。 動画作品は、同校2年の白土菜南(ななみ)さん、新藤美花(みはな)さん、鈴木蒼空(あおい)さん、竹之下瑠菜さんらが制作に関わった。昨年9月から今年1月にかけて生徒や震災の語り部に震災と原発事故の記憶や復興の歩み、現在の心境を聞き、約5分間の動画「Coming BacK Home~帰郷~」にまとめた。 今年3月にKWN日本コンテスト中学生部門で最優秀賞を受賞し、サミットの日本代表となった。審査に向け、新たに英語の字幕とナレーションを付けた。10月26日にオンラインで開かれたサミットの中高生部門には11カ国からSDGsなどをテーマにした12作品のエントリーがあり、審査結果が発表された。白土さんは「震災と原発事故について学んで考えるだけでなく、動画で発信する姿勢が評価されたと思う」と喜んだ。