スクエニHD、中間期は「FF16」反動響き減収減益…1日で株式10%下げる 週末は「ドラクエ3」リメイク発売
スクウェア・エニックス・ホールディングスは11日、2025年3月期第2四半期(中間期)の連結決算を発表。売上高は前年同期比8.4%減の1,575億9,100万円と減収だったものの、営業利益は同22.1%の211億7,600万円と増益だった。なお、直近の円高進行により約40億円超の為替差損が発生したことで、経常利益は同30.6%減となった。 【画像】「DQ10」などMMOタイトルは引き続き好調(IR資料より) 主力のデジタルエンタテインメント事業において前年に発売された「FINAL FANTASY XVI」や「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」の反動減が減収要因となり、セグメント売上高は同19.6%減となった。同時に、過年度で増大していた開発費償却負担や広告宣伝費が減少していたことで、営業利益は同8.5%増。収益性が改善した。MMO分野では「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」の貢献により増収増益を達成した。 また、アミューズメント事業は既存店売上高が好調に推移し大幅に増収増益。「ガンガン」レーベルや「マンガUP!」などで知られる出版事業はデジタル・紙媒体ともに販売が伸長し増収したものの、商品構成の変化により営業利益は微減した。 既存タイトルの弱含みが判った本中間決算を受けて、市場予測を下回ったとして開示明けの11日、同社株価の終値は5,542円と、前日比で10.90%下げた。今週末には「ドラゴンクエストⅢ」の新作リメイクの発売など、注目を集めるイベントが控えているなかで、通期業績の予想は据え置きとしている。
編集部 経済・社会担当