日本仕様もまもなく刷新!? 独マツダがラージSUV「CX-60」の2025年モデルを発表!「課題の足回り」大幅改良 “格上の新グレード”も設定へ
前後サスペンションのセッティングを大幅変更
2024年11月13日、マツダのドイツ法人はラージSUV「CX-60」の2025年モデルを発表しました。果たしてどんな進化を遂げたのでしょうか? 【画像】「えっ!…」クールな印象のジルコンサンドメタリックを新設定! これがマツダ「CX-60」の2025年モデルです(15枚)
マツダ「CX-60」は、同社の“ラージ商品群”に位置する2列シート仕様のSUV。ボディサイズは全長4740mm、全幅1890mmと大柄で、国際的な“Dセグメント”のSUVをライバルと位置づけています。 スタイリッシュな魂動デザインと上質なインテリア、そして最新テクノロジーが紡ぎ出す走行フィールは、クルマ好きやマツダファンの間で高い評価を獲得。しかし、走行性能を重視した硬めの硬めなどには一部で不満の声が挙がっていたのも事実です。 今回、マツダのドイツ法人が発表した2025年モデルは、そうした不満の声を払拭すべく、洗練された走行特性を実現しているとうたわれています。 発売から約2年半の歳月を経て、シャシー回りを大幅に改良。新しいコンポーネンツとチューニングの変更により、快適性、走行安定性、ステアリング精度が向上。“人馬一体”の運転感覚などが新たなレベルへと引き上げられたといいます。 具体的には、フロントのダブルウィッシュボーンサスペンションのジオメトリーとダンピング、および、リアのマルチリンクサスペンションのコンポーネンツにさまざまな改良を実施。これにより、コントロール性、操縦安定性、カーブでの操舵精度がさらに向上し、乗り心地も向上しているといいます。 特にリアサスペンションは、従来よりも硬いショックアブソーバーと、よりやわらかいスプリングを組み合わせることで、サスペンションのストローク量が拡大。不快なピッチングを最小限に抑え、バランスのいい快適なドライビングをサポートしているとのことです。 加えて、パワーステアリングや、クルマが持つ走る能力を最大限に引き出す制御デバイスのキネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)、横すべり防止機構のダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム(DSC)、全輪駆動システム“i-Activ AWD”などのソフトウェアもチューニングが見直されています。 ドイツ仕様のパワートレインには、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンに電動モーターを組み合わせたPHEV(プラグインハイブリッド)仕様“e-スカイアクティブPHEV”と、3.3リッター直列6気筒ティーゼルターボエンジンを核とするMHEV(マイルドハイブリッド)仕様“e-スカイアクティブD”が設定されています。 “e-スカイアクティブPHEV”はシステム最高出力327馬力、システム最大トルク500Nmを発生。バッテリーが満充電の場合、モーターだけで63~64kmの走行が可能だといいます。 一方、MHEVは、グレードに応じて“e-スカイアクティブD 200”と“e-スカイアクティブD 254”というふたつのスペックを用意。前者は最高出力200馬力、最大トルク450Nmで、後者は254馬力、550Nmを発生します。 ●車体色に人気の「ジルコンサンドメタリック」を新設定 商品改良を受けたドイツ仕様のマツダ「CX-60」には、「ホムラ・プラス」と「タクミ・プラス」という、従来より格上のグレードが設定されました。 これらは、高品質なデザインや素材づかいが高評価を得ている「ホムラ」と「タクミ」をベースに、それぞれに設定されていたメーカーオプションをフル装備した贅沢仕様です。 また「ホムラ」は、装備内容がさらに充実。ブラックのナッパレザーインテリアやダッシュボードのコードバン調レザー、ドアとセンターコンソールのガンメタル仕上げ加飾パネル、ブラックのルーフライニングなどが採用されています。 そんな2025年モデルの「CX-60」は、ボディカラーにも変化が。新たに「ジルコンサンドメタリック」が追加されているのも見逃せません。この辺りの変更が日本仕様にも反映されるか、興味深いところです。 * * * ドイツ仕様の「CX-60」2025年モデルは、すでにオーダー受付中。顧客への最初の納車は2025年2月の予定だといいます。 現状、日本仕様の改良に関するアナウンスはありませんが、近いうちに何らかの発表がマツダからおこなわれると見られます。
VAGUE編集部