歩夢ちゃん虐待死事件には続きがあった 床下にあった「もう一つの遺体」は一体、誰なのか? 主犯とされた「あおい」の奇妙な人生
▽裁判官の判断は…「あおいが犯行を主導」 公判では、「もう一つの遺体」についても審理された。Aさんの母親の死亡を隠したのは、年金の受給を続けるため。不正受給額は1154万円。あおいはこの点についてもこんな説明をし、正当化している。 「男の仕事が続かず、借金も抱えていた。主に生活費にあてていた」 「(既に亡くなった)養父が責任を取ると言っていた」 ちなみに、遺体を隠した件そのものについては立件されていない。古すぎて時効が成立したためとみられている。 公判の最後で、あおいは裁判官に向かってこう述べた。 「本当に申し訳ないことをした。深く反省している。(歩夢ちゃんの)好物を作ってお供えしたい」 さいたま地裁は昨年11月、あおいに懲役13年の判決を言い渡した。判決は「一連の事件で、男児への暴行を促すなど犯行を主導していた」と指摘し、あおいの指示を認定。さらにこう断じた。
「一応の反省の弁を述べているが、不合理な弁解に終始し、自らの責任に真に向き合っているとは言い難い」 あおいは控訴せず、刑が確定している。