高原リゾートで快適サイクリング! 「フェアフィールド・バイ・マリオット・岡山蒜山高原」を起点にサステナブルを学ぶ
岡山県北部に広がる蒜山高原は、標高500~600mという西日本きっての高原リゾート。蒜山三座を望むなだらかな地形で、サイクリングやハイキング、乗馬、スキーなどが楽しめる。2024年9月28日から11月24日まで開催される「森の芸術祭 晴れの国・岡山」の舞台でもある。展示エリアのひとつ「GREENable HIRUZEN(グリーナブル蒜山)」は、サステナブルをキーワードにした観光文化の発信拠点施設。ミュージアムやショップ、アクティビティが用意されており、楽しみながら持続可能な暮らしのヒントがもらえる。
施設では周辺の自然や文化資源を活かした、季節ごとのアクティビティを用意。自然体験だけでなく、環境保全活動や自然保護活動に参加できるプログラムも実施している。とうもろこしの収穫体験から登山道の修復、苔玉のアートワークショップ、星空ウォッチングなど、どれも魅力的だ。 蒜山高原自転車道を疾走できるレンタサイクルは、年間を通じて利用できるアクティビティ。さっそくカッコいいマウンテンバイクタイプのe-BIKE(電動サイクル)を借りて、高原のサイクリングロードに出てみた。
標高が高いからか日差しは強かったが、吹き渡る風はとてもさわやか。大山連山の東に連なる蒜山三座と、山裾に広がるなだらかな火山麓扇状地の眺めは、雄大かつ牧歌的だ。アップダウンはあるものの、電動アシストのおかげでラクラク。あっという間に目的地の「ひるぜんジャージーランド」に到着した。 蒜山高原は、国内有数のジャージー牛の産地。同施設では、濃厚なジャージーミルクや希少なジャージー牛をつかった料理が楽しめる。ソフトクリームやチーズもおいしかったが、売店で買った牛乳の味の濃さときたら! 広大な牧場風景を眺めながらボーッとしていたら、あっという間に時間が過ぎていた。
蒜山高原から岡山方面に50分ほどのドライブで、目当ての「真庭あぐりガーデン」に到着。ここは食を通じて真庭市の想いや取り組みと、訪れる人々をつなぐ施設だ。資源の循環に力を入れているほか、規格外野菜の加工場や地産地消マーケット、レストランなどが整備されている。 規格外野菜は地域のおばあちゃんたちの手でカットされ、野菜炒め用、カレー用、きんぴら用などの「お節介野菜」になり、住民たちの料理の時短に役立っているという。施設内のレストランで出た生ごみは肥料にし、野菜づくりに活用。この肥料「バイオ液肥」は無料で提供され、使用するとシャキシャキの緑の濃い野菜が育つそうだ。 できた野菜を買い取ってレストランでつかい、出た生ごみを堆肥にし、それをまた畑に還す。まさに食のサーキュラーエコノミーを実践している施設なのだ。