【新製品】ヨシムラ「PRO-GRESS3 ワイドバンド A/Fメーター」ついに受注開始! 価格は税込み4万6200円
東京モーターサイクルショーやTOT(テイスト・オブ・ツクバ)などで大きな話題となったヨシムラの『PRO-GRESS3 ワイドバンド A/Fメーター』。空燃比が一目でチェックできるメーターであり、今夏発売とアナウンスされていた同商品がついに受注開始となった。価格は税込4万6200円となる。以前にウェビックプラスでも紹介済みだが、改めてPRO-GRESS3の魅力をお伝えしていこうと思う。 【画像】ヨシムラ「PRO-GRESS3 ワイドバンド A/Fメーター」をギャラリーで見る(4枚) 文/Webikeプラス 編集部
そもそも空燃比が分かるメリットとは?
PRO-GRESSシリーズとしては3作目に当たる同商品。「PRO-GRESS1 テンプ・ボルトメーター」(温度・電圧)、「PRO-GRESS2 マルチテンプメーター」(温度・電圧・時計を同時表示)と進化を続け、ついに今回から空燃比(A/F:エーバイエフ=Air/fuel ratio)が表示される仕様に。 そもそも空燃比が分かると何が嬉しいのか? 一般的にガソリンエンジンでは、ガソリン1gの燃焼に対して14.7gの空気量が適正とされる。これを“理論空燃比”と呼び、燃費や排気ガスの観点から吸排気セッティングの基準となる数値だ。 もう一つ“出力空燃比”という概念が存在し、そちらはガソリン1gの燃焼に対して13g付近と理論空燃比より少ない空気量に設定。これにより混合気が濃くなり、シンプルにエンジンの出力が向上する。ただし加速はよくなるかわりに、燃費と排気ガスの悪化というデメリットを生んでしまう。 「ガソリンが濃い(リッチ)」や「薄い(リーン)」といった言葉を聞いたことがあるかもしれないが、それがこの空燃比のこと。キャブレターのセッティングやマフラーを交換した際はもちろん、天気や気温によっても空燃比は変化し、濃すぎても薄すぎてもバイクには良くない。そこで空燃比が一目でわかるメーターが大変重宝するのだ。
ワイドバンドで広範囲の空燃比が確認可能に
PRO-GRESS3 ワイドバンド A/Fメーターの大きな特徴としては、商品名にもある“ワイドバンド”にある。“ナローバンド”と“ワイドバンド”という言葉があり、これは空燃比を測定できる範囲を示す。 ナローバンドでは特定の領域(空燃比14.7:1)付近での正確な測定はできるが、領域外になると精度が大きく低下してしまう。一方ワイドバンドでは広範囲において正確な空燃比が測定でき、自分が理想とする空燃比が測定しやすい。 同商品ではワイドバンドで測定できることに加え、ディスプレイには空燃比を数値(表示範囲:10.0-18.0)とグラフ(表示範囲:11.0-15.9)で同時に表示してくれる。優れた視認性により、走行中でもストレスなく空燃比がチェックできるというわけだ。