ランクル70年の歴史で代表的モデル!? 四半世紀も販売されたロングセラー トヨタ「20系ランドクルーザー」ってどんなクルマ?
現在でも世界中から支持される「40系ランドクルーザー」
信頼性や品質の高さから国内外を通して支持されているトヨタ車ですが、そのなかで1954年から続く、もっとも歴史のある名称のモデルが「ランドクルーザー」です。 【画像】道なき道で活躍するクロカン車! いまも愛される「ランクル20系」を写真で見る(30枚以上)
初代ランドクルーザーは1951年に登場し、悪路の走破性の高さや過酷な環境下での耐久性に特化していることから、災害活動車両や軍用車両として数多く採用されました。 当初は「トヨタ・ジープBJ」型と呼ばれていましたが、1954年に「ランドクルーザー」と名前を変更。1955年にモデルチェンジしてランドクルーザー20系となりました。 ランドクルーザー20系を日常ユースにも扱いやすくしたのが、1960年に登場した「ランドクルーザー(40系)」です。 パワートレインは先代同様、「F型」ガソリン3.9リッター直列6気筒OHVエンジンを採用しますが、1974年以降に「B型」ディーゼル3リッター直列4気筒エンジンが搭載されることで、北米や欧州で人気が高まりました。 また、B型ディーゼルエンジンは日本では4ナンバー小型貨物登録ができることで、国内でも販売台数が増える結果となりました。 ほかにも40系ランドクルーザーは、固定ハードトップやソフトトップ、ボディもショートボディやロングボディなど選択肢が豊富なことで多くの支持を獲得しています。 1984年まで実に24年間で110万台が製造された40系ランドクルーザーは、日本では「ヨンマル」と呼ばれ、海外では「Forty(フォーティ)」の愛称で現在でも親しまれています。 そんな40系ランドクルーザーがオンラインカーオークション大手の「Collectingcars」で出品されて話題になりました。
46年前の1978年製左ハンドルがオークションに登場
今回の個体は、1978年式 BJ40ランドクルーザーで、カラーはサンドベージュとなっています。
元々はスペインで改装された個体がドイツに渡り、その後スウェーデンに輸出されました。 エクステリアは全体的にはスクエアフォルムですが、ヘッドライトや角が丸いこともあり親しみやすいデザインといえるでしょう。 また、リアハッチは観音開きのダブルドアで、当時のランドクルーザーらしい造りです。 ホイールは16インチで当時としては堂々たるもので、フロントエンドにはオフローダーらしくウインチが取り付けられています。 インテリアはブラックビニールレザーシートと外装色のサンドベージュのトリムで構成されていて、ルーフ部のホワイトがアクセントになっています。 エアコンやオーディオ類がないだけでなく、コラムカバーやダッシュボードすら存在しないインテリアは、本格オフローダーに相応しい佇まいです。 内外装は46年前のモデルとは思えないほど状態はよく、サンドベージュのカラーは再塗装され、ブラックビニールレザーシートも張り替えられたことが想定できます。 ただし、フロント部に石飛による塗装欠けやルーフの修復歴、ボンネットの傷などがありました。 また、エンジン周りの状態では、エンジン、ギアボックス、フロントディファレンシャルから軽度のオイル漏れがあるとのことです。 なお、最新の技術検査は2020年12月に実施され、タイミングベルトは2022年に交換済み、エンジンオイルとフィルターは今年初めに交換されているようです。 ※ ※ ※ 今回の1978年式 40系ランドクルーザーのオークション結果は、販売されることなく終了となっていました。 日本ではもちろんのこと、海外でも40系ランドクルーザーの人気が高く、過去には1981年式の個体が1000万円を超える価格で落札されています。 今回の個体は内外装のコンディションはよく、再出品されれば高値で落札されるかもしれません。
Peacock Blue K.K.