マルティネスが中日蹴って巨人入りの思惑と波紋…井上新監督が直面する守護神&左腕エースW流出の埋まらない穴
中日は苦戦必至
「井上監督はマルティネスと焼き肉を囲んで残留を懇願したものの、焼け石に水でした。彼の代わりは誰も務まらないし、現有戦力からの抜擢で賄うには苦しい面もある。フロントは早速、新外国人の先発投手を獲得したとはいえ、このオフはマルティネスに40億円もの《予算》を用意したことでなかなか身動きができず、補強は後手に回らざるを得なくなった。絶対的守護神に加え、左腕エースの小笠原慎之介もポスティングでメジャー移籍することが確実。ドラフトで大学ナンバーワン左腕の金丸夢斗(関大)を4球団競合の末に指名したものの、このままでは生命線である投手力の大幅なダウンは避けられず、苦戦は必至です」 立浪前監督時代は2022年オフに楽天とのトレードで涌井秀章を獲得するなど、それなりのお膳立てはあったが……。 「今季、最下位を争ったヤクルトはこのオフ、FAで茂木栄五郎を獲得。FA宣言した福谷浩司取りにも動くなど着々と補強を進めている。優勝の巨人に16.5ゲーム差、4位広島に6.5ゲーム差をつけられただけに、来季、上位を狙うためには、マルティネス資金を積極的に補強につぎ込むべきです」(前出のOB) 新監督をどこまでバックアップできるのか。フロントの新政権に対する本気度も問われそうだ。 ◇ ◇ ◇ 巨人にとってマルティネスは4年とも5年越しともいえる“恋人”だった。いったいどういうことか。巨人が中日フロントをブチギレさせたことの顛末とはなにか。この数年間、水面下では何が起きていたのか。 ●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。