流産、がん治療も乗り越え続けた"まいにちまぜごはん" ステップマザーが育んだ1000の愛情レシピ
長崎放送
5年以上毎日SNSに「まぜごはん」レシピを投稿し続けている女性がいます。シングルファーザーだった男性との結婚をきっかけに始まったというまぜごはんづくりは、やがて1000レシピを超える「まいにちまぜごはん」へと進化していきました。「まぜごはん」への思いには、母娘の葛藤、病との闘い、そして「日常を楽しむ」想いが込められています。 【画像】調理時間はどれも10分以内という久保さんの「まぜごはん」 ■「野菜嫌い」娘との出会い 久保千春さん。久保さんは33歳のとき、シングルファーザーの男性と結婚。同時に、当時中学1年だった娘の母親になりました。娘は大の「野菜嫌い」…。その対策として始めたのが「まぜごはん」作りでした。 お米料理研究家 久保千春さん: 「おかず作っても食べなくて…。野菜とタンパク質と炭水化物をとらせたいと思った時に、『まぜごはん』だったら全部入っている」 久保さんと娘の会話 (母)「嫌いなものをどんどん出しよったもんね、ピーマンとか」 (娘)「本当に!なんか自分が嫌いって言ったら次に出てくるみたいな。うわぁとな思いながら食べてた。けど、食べたら美味しいから、あれ?意外といけるやんみたいな」 ■理想の母親像との戦い 10年間、毎日の朝食はまぜごはんです。ただ、2人の関係はずっと順調だったわけではありません。 娘: 「自分の中で『理想の親』の姿があって…。なかなかお母さんを受け入れられなかった。それが本当に長くて」 久保さん: 「『パパと結婚したから理想のお母さんにならんばいけん』と思っていました…」 ■悪化した母娘の関係 娘が高校2年生の頃、母娘の関係は最悪に―。久保さんは子育てや家族関係に悩み、日々の料理も嫌になったといいます。 それでもやらなければいけない料理を楽しくする方法はないか?そこで始めたのがSNSへの投稿でした。 お米料理研究家 久保千春さん: 「嬉しかったのが、手に障がいがある方、不自由な方がライブ配信を見てレシピを真似して作ってくれた。誰でも簡単に自分でできる、それがよかったことなんかな」