【「空気イス」を2週間、実践してみた】どんなことが変化した?体験をレポート!
内科学専門誌『Annals of Internal Medicine』によると、一般的な米国人は、覚醒中の16時間のうち12時間以上を座って過ごす。つまり、私たちは、寝ている時間より座っている時間のほうが長いということ。ずっと座っているのは最も非活動的な行為の1つであるばかりか、体にも悪い。股関節の硬直や腰痛は自分でも感じられる。でも、これまでの研究により、長い時間を座って過ごすと、うつ病や糖尿病、その他の原因で死亡するリスクが知らぬ間に高くなることも分かっている。 【動画】お尻のたるみを改善する効果的なトレーニング方法 とはいえ、私のようにパソコンで仕事をしている人は座らざるを得ないので、その時間を少しでも活動的にするしかない。そこで役に立つのは壁を使った空気椅子こと「ウォールシット」。 ここでは、2週間毎日少なくとも60秒「ウォールシット」に挑戦してみた!そこから感じたことをご紹介していきます。 ※この記事はアメリカ版ウィメンズへルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。
感じた3つのこと
▼ウォールシットでは下半身全体が鍛えられる ウォールシットはアイソメトリック(等尺性筋収縮)、つまり静止した状態で行うエクササイズ。その状態を保つだけで、動く必要はない。ロサンゼルスを拠点とするトレーナーで認定ストレングス&コンディショニングスペシャリストのティム・ハートウィグ氏によると、アイソメトリックエクササイズでは、その状態をホールドする時間の分だけ筋肉が鍛えられる。「ホールドする時間が長ければ長いほど筋繊維が活性化され、筋力が強化されます」 私の場合、ウォールシットで一番最初に効いている感じがしたのは大腿四頭筋。実際のところ、ウォールシットは主に大腿四頭筋を使うエクササイズ。でも、ホーベル氏が言っていたように、ふくらはぎ、ハムストリングス、臀筋といった下半身の他の筋肉も熱くなった。腹筋に効いていたこともある! 最初の10~20秒はかなり楽だったけれど、ホールド時間が長くなるにつれてキツくなった。 ▼最大の障害は退屈さ ウォールシットは、文字通り、壁に背中を付けて座っているだけのエクササイズなので、60秒を過ぎた頃から急速に飽きてくる。私が途中で諦めるとすれば、それは身体的な苦しさよりも退屈さからであることが多かった。携帯電話、雑誌、場合によってはパソコンを持って壁に向かおう。立ち上がる前に記事を1本読み終える、メールを3通送るというようなタスクを自分に課して、ゲーム感覚でウォールシットをするのもあり。うまく気を紛らわせることができれば、遠くを見つめているだけのときより長い間ホールドできる。 ▼ウォールシットをしない理由は本当にない まず、壁はどこにでもある。壁がなければ木や岩があるし、それがなくても背中を預けられる物は無数にある。それに、立ち上がってウォールシットをするための60秒を見つけるのは全く難しいことじゃない。トイレや水分補給で立ち上がるたびにウォールシットをすることを習慣にしてしまえばいいだけだから。とにかく、ウォールシットを日常の一部にするのは非常に簡単だったので、このチャレンジ期間中に“もっと”すればよかったと思うくらい。そして、1時間に1回、ウォールシットをしたときの効果を想像してみて! 私の脚の筋肉は、くっきりハッキリ見えるようになると思う。