「紀州のドン・ファン」元妻・詐欺罪で有罪判決/和歌山地裁
2018年に「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助さんを殺害したとして殺人罪で起訴された須藤早貴被告が、別の男性から現金をだまし取ったとする詐欺罪の判決公判が、9月2日、和歌山地方裁判所で開かれ、懲役3年6カ月の有罪判決が言い渡されました。 判決によりますと、須藤被告は2015年3月から2016年1月にかけて、札幌市の男性から海外留学の準備金などの名目で、現金およそ2981万円をだまし取りました。 和歌山地裁の福島恵子裁判長は「被害者には、若い好みの女性の歓心を得たいという気持ちもあったと考えられるが、相手のそのような気持ちを利用して大金をだましとる行為の違法性を特に軽く見ることはできない」と指摘した一方「被告人が犯行当時犯罪歴のない19歳の少年(少年法で未成年の意)であったことは、責任非難の程度を減じる事情である」として、懲役4年6か月の求刑に対し懲役3年6か月の判決を言い渡しました。