電気代がもったいないので、キッチンの「換気扇」は使いたくないです。窓を開けていれば“換気”は問題ないでしょうか?
みなさんは、キッチンの換気扇を使用しているでしょうか。昨今の物価高を受け、換気扇を回すのにかかる電気代を気にして、あまり使っていないという人もいるかもしれません。 そこで、今回はキッチンの換気扇にかかる電気代がどれくらいか、使用を制限することでどの程度の節約効果があるのかについて解説します。また、キッチンの換気扇を回さないことでどのようなリスクを招くかについても取り上げるため、ぜひ最後までご覧ください。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
キッチンの換気扇にかかる電気代
まずはキッチンの換気扇の電気代を計算してみましょう。 キッチンの換気扇には、プロペラで排気を行うタイプのプロペラファン、ダクトから4方向に排気を行うタイプのシロッコファンの2種類が存在します。それぞれの換気扇を24時間、1ヶ月間回し続けた場合の電気代は、以下の通りです。 ・プロペラファン(パナソニックFY-25PH6想定) 0.02(キロワットアワー)×31(円/キロワットアワー)×24(使用時間)=14.88円/日(446.4円/月) ・シロッコファン(パナソニックFY-60DWD5-S想定) 0.005~0.0285(キロワットアワー)×31(円/キロワットアワー)×24(使用時間)=3.72~21.204円/日(111.6~636.12円/月) プロペラファンと異なり、シロッコファンは強さの設定を変更できるため、電気代に幅が生まれています。キッチンの換気扇を回さなければ、上記の金額が節約できることになります。
キッチンの換気扇を回さないリスク
換気扇にかかる1日、1ヶ月の電気代を高くみるか低くみるかは人によって異なるでしょうが、年間で見た際の金額で考えると少し高く感じる人が多くなるかもしれません。 しかし、キッチンを使用している最中に換気扇を回さないと、さまざまなリスクを高めることになります。換気扇を回さないことで生じるリスクは以下の通りです。 ■一酸化炭素中毒 キッチンでガスを使用している最中に換気扇を回さないと、一酸化炭素中毒になる可能性があります。一酸化炭素中毒とは、不完全燃焼によって発生した一酸化炭素が原因で引き起こされる中毒のことです。 一酸化炭素は毒性が強いうえに、無臭かつ無色のため、気がついたときには一酸化炭素中毒になっているケースも少なくありません。一酸化炭素中毒になると、頭痛や吐き気などの症状が現れ、最悪の場合は死にいたります。 ■臭いが取れなくなる 換気扇には、臭いを外へ逃がす役割もあります。換気扇を使用しない場合、肉や魚などを調理している際の煙がキッチンだけでなく屋内に充満してしまい、家具や衣類などに臭いが染み付きかねません。 一度染み付いた臭いは簡単に取れず、長期間不快な臭いが漂う環境で生活する羽目になりかねません。特に衣類をはじめとする布製品は、臭いを吸着しやすいため、非常に厄介です。