インフルエンザ「流行中」 初の事態…収束しないまま“新シーズン”に 実は冬だけの病気じゃない? 【#みんなのギモン】
日テレNEWS
夏休みが明け、インフルエンザが流行しています。なぜ、今なのでしょうか。次のポイントを中心に詳しく解説します。 ●初の事態 なぜ収束しない? ●“Wパンチ” インフルエンザ今後は?
■インフルエンザ 一般的には3~4月には収束なのに…
厚生労働省によると、全国のインフルエンザの感染者数は、今月3日までの1週間で1医療機関あたり2.56人でした。 インフルエンザは、1医療機関あたり1週間で1人を超えると「流行」とされます。東京で2.96人、千葉や三重、福岡では4人を超えていて、沖縄では9.41人など、ほとんどの都道府県で1人を超えています。 まさに今、インフルエンザの「流行中」ということになるわけですが、例年より明らかに早いようにも見えます。今回の流行には、特徴があります。
実は、去年の12月25日までの1週間に1医療機関あたり1.24人となり「流行」となったあと、今年2月にピークを迎えました。春に下がったものの、一度も「1人」を下回っていないまま今に至るのです。 つまり、去年の12月から流行が収束していないことになります。 インフルエンザは一般的には11月ごろから感染者が増えて、1、2月にピークを迎え、3月から4月には収束することが多いです。 厚労省は今年、9月4日以降を“新しいシーズン”として集計しています。前回の流行が収束しないまま次のシーズンに入るのは、現在の集計方法になった1999年以降、初めてのことです。
■学級閉鎖も増加 そもそも冬だけの病気じゃない?
夏休み明けから、学級閉鎖も増えています。 日本学校保健会によると、登録されている約4万の保育所や幼稚園、学校などのうち、多くの学校で2学期が始まった9月1日には42クラスが学級閉鎖となっていました。そして、11日は136クラスと、約3倍にまで増加しました。 子どもの感染が9月に入りますます増えていることを示しています。子どもが感染すると、親など同居の家族も心配な状況になります。 なぜ今、インフルエンザの患者数がこれほど増えたのか、感染症・呼吸器疾患が専門の日比谷クリニック・加藤哲朗副院長に聞きました。