ナイジェリア規制当局、デジタル資産取引所2社に原則承認与える
ユーザーに違法業者利用に関する注意喚起も
ナイジェリア証券取引委員会(SEC NIGERIA)が、同国で初めて運営されるデジタル資産取引所として、ブシャ・デジタル(Busha Digital)とクイダックス・テクノロジーズ(Quidax Technologies)に「原則承認」を与えたと8月29日発表している。 発表によれば、両社はSECナイジェリアの加速規制インキュベーションプログラム(Accelerated Regulatory Incubation Program:ARIP)の下で「原則承認」を得たという。 なお「原則承認(Approvals-in-Principle)」は、SECによる本登録の前段階であり、各商品・サービスに関して適切な保護と透明性が確保されていることを保証するものだという。 またSECナイジェリアは、同機関のレギュラトリー・インキュベーション(RI)・プログラムの下で、5社が自社のモデルや技術をテストすることを認められたと報告している。 具体的にはデジタル資産プラットフォームの「トロボテック(Trovotech Ltd)」、「ラップドCBDC(Wrapped CBDC Ltd)」、「ハウジングエクスチェンジナイジェリア(HousingExhange.NG Ltd)」、「ドリームシティキャピタル(Dream City Capital)」の4社と、デジタル資産カストディアン「ブロックボールトカストディアン(Blockvault Custodian Ltd)」の名前が挙げられている。 SECナイジェリアは、この他の企業の「原則承認」の申請も審査中であるとし、SECの全要件を満たしていれば、状況によって「原則承認」が付与されると述べている。 さらにSECナイジェリアは、一般の投資家に対し、「ARIPやRIプログラムに申請してSECの承認を得ていない違法な事業者との取引を控えるよう」強く勧告。また投資希望者へは、事業者が法的に権限を与えられているかSECの各種情報ポータルサイトで常に確認することを薦めている。
髙橋知里(幻冬舎 あたらしい経済)